その残った油、どう処分しますか ?

揚げモノをした後に大量に残る油。どこに捨てればよいか、迷ったことはありませんか ?

日本では『 固めて捨てられる』廃油処理剤がありますが、ハンガリーでそのような便利なものを見かけたことはありません。今回は、正しい油の処分方法についてご紹介。きちんとすれば、ゴミではなく、リサイクルされますよ。

こんなところに捨てるのは NG です!

ハンガリーの家庭では週末によく rántott hús ( 揚げた鶏肉や豚肉など) を食べます。住宅街を歩いているとぷぅんと香りが漂ってくることも。

しかし管理人の私には、ずっと疑問でした。「 いったいどこに油を捨てているんだろう? 」

当地での暮らしはもう 20 年以上になりますが、実は、揚げ物をしたのは片手で数えるほど。カロリーが気になる以上に、油の処分方法を知らなかったからです。

そこでネット調べたところ、どうやら当地では意外なところに捨てる人が多いことを知りました。それは……

トイレ ‼ 

半信半疑で隣人など 5 人に聞いてみたところ、5 人ともトイレに流している、もしくは流していた、でした* 当地では残飯もトイレに流す人が多いので、それでなのでしょうか?

*余った油は繰り返し使う、という人もいました。これは日本でも同様ですね。

でも、トイレに捨てるのは論外。

たった 1 滴の廃油でも1000リットルの水を汚染するらしく、大変な環境汚染につながってしまいます。 ( 出典: Biofilter ) また、排水管や下水管がつまる原因にもなりかねないのです。

使用済み油でしてはいけないこと
  • トイレに流す
  • 台所の流しに捨てる
  • ペットボトルに入れて普通のゴミ収集ボックスにポイする

ハンガリーでは Biofilter という会社が、飲食店や家庭からでる廃食用油を回収し、バイオディーゼル燃料に再利用しています。

ですので「 捨てる 」のでなく「 ためて 」から出しましょう。回収場所について次にみていきます。

こんなところで引き取ってくれます

国内では、意外な場所で回収していることが判明。それはガソリンスタンドです。

そしてスーパーも試験的に開始。ブダペスト市など公営会社が運営するごみ集積所でも可能です。

とはいっても、本当に引き取ってくれるのだろうか? と思い、1 年ほどせっせと揚げモノをしてため込んだ油を、実際に持って行ってみました。

残った油を容器に移す際は、完全に冷ましてからにしてください。

ミネラルウォーターが入っていたペットボトルでためました。Photo by Ako

ガソリンスタンド

どのガソリンスタンドでもよいわけではなく、MOLLukoil、OIL! Magyarország のみ * です。さらにどの会社も現時点では、国内のすべてのスタンドで取り扱っているわけではなく注意が必要です。

*これらの会社はBiofilterと提携し、回収しています。

これら 3 つの中でもっとも多くの場所で受け付けているのは MOL。国内にある 469 の給油所のうち、377 か所で可能です。

具体的には、MOLのサイト内の給油所マップで確認するのが便利です。( 下画像をクリックすると同サイトに飛びます)

①ハンガリー語 ( HU ) か英語 ( EN ) 切り替え可能、② 探したい場所を入力 ( 例: Budapest )、③ 使用済み調理用油の引き取り可能な場所を示す『 ヒマワリ 』マークを選び、検索を絞ります。 出典:MOL

私の場合は、ブダペストの隣町、ブダケシ ( Budakeszi ) が一番近いので、そこに持って行くことに。

従業員さんに直接手渡しするだけで完了しました。( 給油する必要はありません。)

友人に聞いたところ、給油所によってはボックスが設けられているそうです。その場合は、használt sütőolaj ( 廃食用油 ) の表記が目印。見つからなければスタッフに直接渡してください。

MOLに持っていく場合には
  • 1 回につき 10 リットルまで
  • どのような容器でも汚れていなければ OK  ( 食用油がもともと入っていた容器や水のペットボトルなど。ふたはしっかり閉めておきます。 )
  • 食べ物の残りかすなどは濾して取り除いておきます ( 濾すのは「だいたい」で大丈夫 )

Aldi ~今後に期待

スーパーの Aldi も Biofilterと提携し、2020 年 12 月から試験的に回収を始めました。

早速行ってみたところ、ありました! ボックスに容器ごと入れるだけ。とても簡単です。

私が行ったのは、ブダペストの隣町、ブダウルシュ ( Budaörs ) です。Photo by Ako

しかし難点は、現在、回収ボックスを置いているのは僅かに 11 店舗に限られること。ブダペスト市内も2店舗 (16 区 Bökényföldi út、15 区 Késmárk utca ) しかありません。( 出典:Aldi  )

Aldi は現在、147 店舗を展開しているため、今後に期待しましょう。

※ ハンガリー系スーパー COOP は、数年前は回収キャンペーンをしていたらしいですが、今回 2 店舗で尋ねたところいずれも断られました。現在、スーパーで対応しているのは Aldi だけと考えてよさそうです。

ゴミ集積所

大きな自治体では、Hulladékudvar ( ゴミ集積所 ) で、使い終わった食用油も受け付けています。

ブダペスト市内のゴミ集積所は、下のマップでご確認ください。( ブダペスト市公益事業会社 FKF の公式サイトでは、各所の所在地や営業時間が確認できます。)

食用油の処分のためだけに行くのは、少し面倒と思われるかもしれません。これらのゴミ集積所では、資源ごみ全般、また家電や通信機器などいろいろ受け付けていますので、その他のモノもまとめて持っていくのも一つの手でしょう。

ハンガリーのゴミ出しルールに関しては過去記事をご覧ください。これでバッチリです!

ごみ出しルール ( 空き瓶その他リサイクル用 )

2019.09.27

ハンガリーのごみ出しルール ( 基本編 )

2019.09.25

無料回収!ハンガリーの粗大ごみ事情

2019.10.02

ABOUTこの記事をかいた人

鷲尾亜子

1997年よりハンガリー在住。日本とハンガリーでの新聞記者の経験を活かし、現在、Twitter では「 ハンガリーのニュース 」、また政治経済ニュースレター「 ハンガリー経済情報 」( 有料 ) を配信中。