膀胱炎かも、そんな時に

実は多くの方が経験しているといわれるお手洗い時の健康トラブル。人にも話しづらく、医者に診てもらうにも躊躇してしまう「 おしっこに関する病気 」についてお届けします。今回は、その中でも「 膀胱炎 」をテーマに、ハンガリーで市販している治療薬、その予防法をご紹介します。

さっきトイレへ行ったばかりなのに…

Photo by Yuri

何度もお手洗いへ行ってしまう、排尿時に痛みを感じる、こんなことはありませんか? それは húgyhólyag-gyulladás ( フージュホーヤグ  ジュッラダーシュ ) かもしれません。

フージュホーヤグ  ジュッラダーシュとは、膀胱炎のこと。その名の通り、膀胱が炎症を起こす病気です。

用語『 症状を伝える 』例文まとめ

2018.08.17

大腸菌などの腸内細菌が侵入して引き起こる尿路感染症のひとつ。頻尿や痛みだけではなく、ひどい時には血尿が出てしまうことも。

一時的な「 急性膀胱炎 」が多いですが、繰り返す「 慢性膀胱炎 」に悩む方もいらっしゃります。

実は、私も経験者。職業柄、屋外の撮影現場にいる時間が長く、冬は寒さで体が冷え、疲れます。

それに長時間トイレにいけないこともしばしば。ちょうど立て込んで忙しい最中に発症してしまいました。

風邪などと同じように、疲れがたまったり、免疫力が落ちると、菌を退治する力が弱くなり、膀胱炎にもなりやすいのです。

ここでは、「 何だかおかしい? 」そう感じ始めた時に役立つ、ハンガリーの薬局で手に入る薬剤をご紹介します。

膀胱炎かも!? 処方箋なしで買えるお薬

ハンガリーで最初に膀胱炎になったのは、移住して 1 年目の時でした。慣れない海外生活と日々の疲れで、膀胱炎に。最初は、すぐに治るだろうと思っていました。

この程度で病院に行くのもな…という気持ちと恥ずかしさもあり、我慢していました。しかし、つらさは増していくばかり。

そこで病院よりもハードルが低めの薬局へまず行くことに。「 膀胱炎かもしれない 」と伝えました。

薬剤師さんには、「 腹部に痛みがあったり、血尿がある場合は、すぐに医師のところへ行くように 」と前置きされ、ある薬を出してもらいました。

パッケージにある謎の掛け算「3×2」は、「 1 日あたりの服用回数 × 1 回あたりの量 」を意味します。 Photo by Yuri

こちらの URZINOR です。緑の葉っぱが描かれたパッケージからも想像できるように、この薬にはハーブを使用しています。

その薬草は、Medveszőlőlevél ( メドヴェスールーレヴェール ) 。日本語名は、ウワウルシ ( ツツジ科のクマコケモモの葉 ) です。

©Fliker Photo : FarOutFlora / Title : Arctostaphylos uva-ursi ‘Radiant’

このハーブは、日本でも尿路消毒成分があると知られ、抗菌作用や尿路の殺菌消毒効果を期待できるそうです。例えば、ドラッグストア等でも市販している漢方薬、腎仙散 ( ジンセンサン ) もその一つ。

ウワウルシは、ハンガリーでも昔から膀胱炎などの治療に使われてきた薬草です。残尿感、排尿の際に、不快感のある症状に用います。

日本で見かける漢方薬は粉末状が一般的で、その味はまさに ❝ 良薬口に苦し ❞ 。

それに対して URZINOR は、ウワウルシの成分を抽出して作られた錠剤。粒は少し大きめですが、苦さはありません。

用語『 薬の形状 』ー 正しく服用するために

2018.12.07

このタブレットが有効なのは、初期の段階。異変を感じたら、すぐ飲みはじめ、数日間服用します。

1 箱の値段は 2 800 Ft ( 約 1,000 円 ) ほどで 30 錠入っています。頻度は、1 日 3 回、2 錠ずつ

おかげさまで症状はおちついてきました。以来、膀胱炎になりそうな気配を感じたら、早めに飲むようにしています。

しかし、抗菌薬を 3 ~ 4 日用いても症状が回復しない場合は、すぐに医師に診てもらってくださいね。

100 Ft ≒ 36  円 ( 2019 年 11 月中旬現在 )

URZINOL bevonatt tabletta
主要成分:
Medveszőlőlevél ( ウワウルシ )

その他の成分 :
Vízmentes kolloid / Szilícium-dioxid ( 無水ケイ酸 )
Laktóz-monohidrát ( 乳糖 )
mikrokristályos cellulóz ( 結晶セルロース )
Magnézium-sztearát ( ステアリン酸マグネシウム )

薬剤の詳細はこちらから

18歳未満の子どもには使用しないでください。

症状が悪化し、発熱や悪寒、血尿、嘔吐などがあった場合は、すぐに病院へ。妊娠中の女性は、膀胱炎の症状があった場合は、必ず医師に相談してください。

その他、夜間に頻繁にトイレへ行ったり、尿失禁などがある場合は、検査を受けることをお勧めします。

予防法

すぐに手に入るお薬があるのは安心なのですが、何よりも膀胱炎にならないように気を付けたいです。

では、どんなことに留意すればよいのでしょうか。泌尿器科で案内されている内容をまとめてみました。

  1. 水分を多めにとる
  2. 尿は我慢しすぎない ( 膀胱内で細菌が繁殖しやすい環境をつくらない )
  3. 過労や冷えにはご用心 ( 特に足元や腰まわりを冷やさない、免疫力を下げない )
  4. 入浴や下着の交換はまめに ( からだを清潔にたもつ )
  5. 女性の場合は特に、排便後は前から後ろに拭く( 肛門部にいる菌が尿道口に侵入しにくくなるように )
  6. 性行為の後は、デリケートゾーンを洗い、排尿する ( 尿道口から侵入してくる菌を排出するため )

膀胱炎は女性に多い病気ですが、男性でも発症することはあります。

ほとんどの原因は大腸菌だそうですが、特に男性の場合は、前立腺肥大症や膀胱癌が潜んでいる可能性もあるようです。

もし頻尿や排尿時痛、残尿感といった症状が続く場合、早めに受診、検査を受けてくださいね。


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ABOUTこの記事をかいた人

武田友里

2015年からブダペスト在住のアラサーです。神戸大学を卒業後、映画などのロケ地として人気になっているブダペストの大学院でメディアの世界に飛び込みました。現在は、マルチリンガルを活かして、ハンガリーを拠点に中欧・東欧諸国での取材・撮影をアレンジするコーディネーターです。