海外留学される学生さんに便利な 『 ハンガリーで加入できる民間保険 』 の情報を掲載しています。Q & A 形式で留学の保険事情、当地でメジャーな民間保険についてのお届けです。
2019 年 9 月 10 日に一部更新しています。
もくじ
Q. 留学の場合、保険加入は必要?
A. ) 必須です。
入国管理局への滞在許可 ( 通称 ビザ ) 申請では、たくさんの書類を提出する必要があります。
その一つが『 健康保険 ( Egészségbiztosítás / Medical insurance ) 』。
健康保険に加入していることを証明するための書類 ( 契約書等 ) の提出を求められます。
保険は、ハンガリー国内で有効でなければなりません。そのため、渡航前に日本で海外旅行保険や留学保険に加入するか、ビザ申請前までに現地で手続きする必要があるのです。
ビザだけでなく海外滞在中の病気や事故など ” もしも ” のために、渡航前から『 保険選び 』を始めておくと安心です。
Q. 渡航後に保険加入はできますか?
A. ) はい、できます。
当地の民間保険に申し込む場合、『 パスポート 』と『 書類を送付するための住所 』、『 ハンガリー国内でも通じる電話番号 』などの情報を記入。( 保険会社によっては、その他にも記載を求められる可能性はアリ )
ハンガリーでは、個人で加入できるもの、学校ごとの団体申し込みを取り扱っているものがあります。
実際の診察や治療は、通常、保険会社が提携するクリニックで受けることになります。
でも現地に知り合いがいないと、どこで、どんな保険に入ればよいのか、事情がわからないですよね…。
ここでは、そんな学生さんのために、日本人留学生にメジャーな保険をリストアップしていきます。
個人で加入 Generali 保険
当地へ留学に来る外国人学生がよく利用しているのは、Generali ( ゼネラリ ) 保険 。
保険には、補償内容により様々なパッケージがあります。 2017 年に加入した日本人学生 A さんは、一番ベーシックな Generali Start Plan を選択。
昨年度の料金ですが、1 年契約で 66 000 Ft ※ ( 23,600 円程度 ) 、月割りで考えると、1ヶ月 5 500 Ft ( 1,970 円程度 ) になりました。
※ 2019 年の料金は、9 000 Ft ( 約 3,220 円 ) ほど値上っています。
適用内容は、内科 ( 耳鼻咽喉科 ) 、眼科、泌尿器科、皮膚科、聴覚検査、血液検査、血管検査、尿検査、検便、感染症検査、前立腺検査、心電図、超音波検査、レントゲン、アレルギー検査、骨密度検査です。
このような検査は、通常、3 万フォリント以上 ( ※ ) と高価ですが、Generali 保険が提携する Medicover Eiffel Klinika で検査を受けたので、自己負担は一部で済みました。コールセンターであらかじめ予約をしたため、待ち時間もほとんどなくスムーズでした。
※ Generali 保険の提携クリニックでの詳細血液検査の場合、 35 000 Ft ( 2018 年 6 月 1 日時点 ) に値上がり。 それ以外のクリニックでも受けられますが、費用は異なります。
しかし、保険の手続き対応をしているスタッフは、基本的にハンガリー語。保険書類は英語版で用意してくれますが、口頭での説明時に不安があります。
初めて個人で加入する場合は、ハンガリー語が話せる方と一緒に行く方が良いです。
また、自身の体調不良というわけではなく、クリニック側の事務手続き不備で再検査になるというミスがありました。
保険の契約等の手続きは、Generali のオフィス ” Generali Insurance Customer Service ( ゼネラリ保険お客様サービス ) ” で行えます。
ブダペスト市内には多数ある他、全国的にありますので、地方への留学でも大丈夫です。
Generali 保険提携クリニックは、こちら。
リンク先には、ハンガリーの地図が載っています。ピンをクリックすると、各エリアで受診可能な診療科の情報がでてきます。
詳細のお問い合わせ先: + 36 1 452 3333 ( Generali 保険電話窓口 )
コールセンター: + 36 1 465 3100 ( 受診の際は予約が必要 )
⇒ どちらも英語可
その他、住宅保険も対応しています。
団体で加入 Medicover 保険
大学によっては、民間保険会社と提携しており、留学生が団体で加入できるシステムがあります。
私がブダペストの大学院へ通っていた頃は、Medicover 保険に団体加入。こちらは、Generali 保険をパートナーにしているため、保険内容は似ています。
Medicover は現在、団体申込のみ受け付けているそうです。
各学校により対応が異なるかと思いますが、私の場合は、大学の学生課に申込書を提出し、銀行振込で保険料を支払うだけで加入できました。
学校や企業単位での加入となるため、Generali Start Plan を個人契約するよりも年間約 6 000 Ft ( 2,150 円程度 ) お得でした。( 2017 年時点 )
プランには、基本的な診察、外来治療、24 時間電話相談、各種検査や診断などが含まれています。
Medicover が運営するクリニック・病院、その他、Generali 保険提携先で使えます。
ハンガリー全土にある Medicover クリニック一覧表は、こちらから。
リンク先にあるハンガリーの地図上のピンをクリックすると、病院の詳細やアクセス情報が出てきます。
コールセンター: + 36 1 465 3100 ( 診察の予約、保険詳細のお問い合わせ。英語可 )
医大生 ( センメルワイス大学 ) 向け UniMed
日本人の医大生が多いセンメルワイス大学 ( ブダペスト市 ) は、独自に Semmelweis Egészségügyi Kft. ( センメルワイス・ヘルスケア会社 ) という会社を持っており、留学生向けにUniMed 保険を運営しています。
契約期間は、4 か月、6 か月、9 か月、12 か月から選ぶことができます。1 年の場合は、68 000 Ft ( 約 24,300 円 ) 。
保険には、外来患者のプライマリ・ケア、専門医の受診、救急医療、入院治療、患者の輸送等が含まれます。
住所 : 1082 Budapest, Vajdahunyad utca 50-54.
☞ 事務所訪問前には必ず窓口 +36-1-327-0452 にお電話してください。
センメルワイス大学病院他、提携先で使用可能です。
残念ながら、パートナー情報はオンライン上に掲載されていません。
詳細は、上記の電話窓口にお問合せください。
Q. 公立病院は無料、国家健康保険証は留学生でも取得できますか?
A. ) 国内大学など高等教育機関のフルタイム留学生の場合、国家の健康保険証『 TAJ Card ( TAJ Kártya : タイ カールチャ ) 』 を取得できます。毎月の保険料納付は必要です。
公的サービスの良いところは、全国にある数多くの公立病院での診察や治療が保険でカバーされ、自己負担が原則ゼロになること。
しかし、待ち時間が長い、施設医療機器は古いことが多い、ハンガリー語がわからないと一人で行くのは不安といったデメリットも。また保険料も、学生割引はあるものの、意外にも高額!
さらに、国家健康保険証は、私立の病院や診療所では一切適用にはなりません。そのため、留学生は民間保険を利用する方がほとんどです。これらを踏まえて、ご検討くださいね。
国家の健康保険制度の詳細は、こちらの記事でご確認ください。
※ Ft = ハンガリーフォリント、100 Ft = 約 36 円 ( 2019 年 9 月上旬 ) 。
安全、安心な暮らしと充実した留学生活となりますよう、願っています ♪