ハンガリー在住の日本人は、どんな薬を常備しているのでしょうか。 日本から持ってくる ? それとも現地で ? 持ってくるなら何 ? と、質問は尽きません。ということで今回は、5 人の家族構成の異なる方々にご協力いただき、実際にお薬箱の中身を見せていただきました。
日ハン夫婦 & 子ども 3 人
お披露目トップバッターはハイジ大福さん。在住通算 15 年です。
家族構成は、ハンガリー人のご主人と、10 代の子ども 3 人 ( 1 人は留学中 )。
日本とハンガリーの薬が混ぜ混ぜですね。国際結婚家庭は、この混合型が多いです。
Aspirin、Cataflam、Algoflex、NO-SPA: 鎮痛、解熱剤 ( 生理痛用含む )
Imodium: 下痢用
ACC LONG: 咳
TANTUM Verde: 喉スプレー
PANTHENOL: 日焼けなど肌ダメージに
ハイジ大福さん宅は、ハンガリー特有のマダニ対策もバッチリのよう !
画像左上角は、マダニを含む虫スプレー。また、咬まれた場合にマダニを除去する道具も、ピンセット ( 左上、緑のペンのようなもの ) とスプーン型 ( その下の緑の箱 ) の両方をお持ちです。
一方、腰痛・肩こりの湿布は当地でもありますが、日本から買ってくる方も多いです。私の夫 ( ハンガリー人 ) も日本製湿布の愛用者ですが、サイズもいろいろで貼りつけやすく、効く感じがするらしいです。
熱さまシートも、在留邦人の一部には根強い支持を得ています。ハンガリーでこういった商品は見かけません。
こちらはハイジ大福さんのご主人が、仕事部屋に常備しているもの。
Rennie : 胃もたれや胃酸過多が原因の胃痛
PERSKINDO : 筋肉痛などに
Aqua Maris : 鼻スプレー
鼻洗い用のスプレーは、ハンガリー人は多用 ( 愛用 ? ) しているようです。過去の記事はこちらから。
かゆみ止め ( 抗ヒスタミン剤 ) の Fenistil は、当地ではやはり ” 一家に一本 ” でしょうか。こちらで詳しく扱っていますのでどうぞご参考に。
日ハン夫婦 & 幼児 1 人
次は、パーヴァさん ( 在住 10 年)。ハンガリー人のご主人に 3 歳のお子さんがいます。ご主人が薬に頼らない主義ということで、大人用は必要最低限です。
Aspirin、NUROFEN : 鎮痛、解熱剤 ( 生理痛用含む )
RUBOPHEN : 総合感冒薬
Alleopti ( 目薬 )、Cetirizin : 抗ヒスタミン薬 ( 花粉アレルギーなどに )
Cralex : 活性炭 ( 整腸剤 )
でました、活性炭 !! この黒い物体も、ハンガリーの家庭ならでは。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
こちらはお子さん用。
Fenistil ( 子ども用滴剤 ) : 虫刺されに。抗ヒスタミン薬
VAPE : ユーカリレモンオイルが主成分で、100 % 天然と謳われる虫よけスプレー。
Nasivin: 急性鼻炎や鼻づまりの時の鼻炎薬
Sterimar : 鼻スプレー
Ambrobene : 痰が絡むときに
Oxycort : 火傷向けスプレー ( 処方箋が必要 )
クマさんの日焼け止めは日本製。Systral は湿疹や皮膚炎、虫刺され用で、海外の旅行先で買ったそうです。
Nasivinはドイツ発の薬で、日本でも「 ナシビン 」で売られています。 Sterimarは天然の海水からできた鼻洗浄スプレー。
ハンガリーでは鼻関連グッズが豊富な印象です。関連記事はこちらから。また、ハンガリーならではの ” びっくり仰天 ” 鼻水取りの掃除機の記事はこちらからどうぞ。
日本人夫婦 & 子ども 3 人
しばきょーさん ( 在住 3 年 ) は、日本人駐在員家庭です。お子さんは 3 人、いずれも 10 代。
虫よけスプレーVAPE ( 左下角 ) 以外は、見事に日本のものでした!
ハンガリーのものでは心配ですか ? と尋ねたところ
「 いえいえ、そうではなくて、帰国者が置いていくのでどんどん増えてしまって、、半分はもらいものです 」とのお答え。続けて、
「 周りの日本人知人は、ハンガリーの薬、いろいろ買ってますよ。わりと強めなので、すぐ効くと気に入っているようです。」
この強め、すぐ効く、というのは、主成分が日本と同じでも含有量が多いことがあるためかと思われます。小柄な方は効き過ぎにご注意ください!
当地で市販している風邪薬の成分詳細、各製品比較はこちらから。
日本人留学生
留学生の葛飾かぐやさん ( 在住 3 年) も日本のお薬中心です。
ただ、コンタクトレンズについては、現地で使い捨て 1-DAY ACUVUE MOIST を購入。日本から持参したハードレンズが壊れてしまったためです。
葛飾かぐやさん曰く
「 日本で検査して両目の度数がわかっていたので、それを伝えたところ、検査なしで発注してくれました 」。
( 通常は、メガネ屋さんで眼科医による検査をきちんと受けないと買えないことになっていますが、このあたりは ” ハンガリーあるある ” です。)
コンタクトレンズの隣、I-Care はコンタクト洗浄保存液 ( kontaktlencse tisztító folyadék ) 。
ハンガリーでもハード用、ソフト用、MPS ( マルチ・パーパス・ソリューション ) などいろいろ種類がありますので、日本からたくさん重いものを持ってこなくても大丈夫です!
また、Systane ULTRA はドライアイ用の点眼液。コンタクトレンズのハード( kemény )、ソフト( lágy ) 問わず、つけたままで使用可能。
学生さんで、大きな課題や試験前などには口内炎ができてしまうようです。ハンガリーにも市販薬はありますので、日本から持参し忘れてもご心配なく。こちらの記事をどうぞご参考に。
日ハン夫婦
最後はのんこんさん ( 在住 1 年 ) で、ハンガリー人のご主人と暮らしています。
のんこんさんご夫婦も、かなりシンプル。
ハンガリーのものでは、Algoflex、NUROFEN、NO-SPA ( 鎮痛、解熱剤 ) や、RUBOPHEN ( 総合感冒薬 ) Fenistil ( 虫刺され )、Rennie ( 胃痛用 ) など、上の方々もお使いのもの。
Betadin は消毒液で、ハンガリーでは一般的です。
NEO CITRAN も顆粒を溶かして飲む総合感冒薬として多くの家庭にあります。
NEO CITRANと総合感冒薬についても、過去記事で扱っていますのでどうぞご覧ください。( こちらとこちら )
その他、
生理痛 ( 頭痛など鎮痛、解熱にも ) の薬についてはこちらから。
花粉症の薬についてはこちらから。
痔の薬はこちらから。