ハンガリー人愛用 ( ? ) のかぜ薬 Neo Citran を徹底解剖!

風邪をひいてハンガリー人がよく服用するのは、お湯に溶かして飲む粉薬タイプ。

特に人気がある (?) のは「 Neo Citran ( ネオツィトラーン ) 」です。

味はホットレモネードのよう。いったい何からできているの? 徹底解剖してお届けします!

ネオツィトラーンの正体

ネオツィトラーン ( * ) は、コップ一杯の沸騰したお湯に溶かして飲むだけ。

*「ネオツィトラーン」はハンガリー人の発音の仕方

薬っぽさはまるでなし。

「 良薬は口に苦し 」からはおよそかけ離れた甘~い世界です。お湯のお蔭で、体もポカポカに。

この国では、処方箋なしで買える総合感冒薬としてはシェア 1 番を誇っています。( 出所 : IMS Health Hungary )

では、いったい何からできているのでしょうか?

主な有効成分は「 パラセタモール ( * ) 」。解熱鎮痛薬の一つで、発熱、寒気 、頭痛、関節の痛みなどの症状改善向けです。

日本では、新コンタックエスタック総合感冒薬などに含まれています。また、サリドンエース、ノーシン錠、バファリン CII、セデスの主な成分。( * 別名 「 アセトアミノフェン 」)

ネオツィトラーン / パラセタモール含有量

普通タイプ ( Neo Citran belsőleges por Felnőtteknek ) : 500 mg

Max タイプ ( Neo Citran Max köptetővel forróital por ) : 1000 mg

1 日 3 回まで服用可能のため、1 日の総量は

◎ 普通タイプ ➞ 1500 mg
◎ Max ➞ 3000 mg

にもなります。

比較のために例を挙げると、新コンタック かぜ総合( カプセル剤 ) の成人 1 日量 ( 合計4 カプセル ) に含まれるパラセタモールは 900 mg。ネオツィトラーンに比べるとかなり控えめです。

その他の有効成分

” Max ” の方が強力ですが、袋も小さく、粉の量も 4 分の 1 。 Photo by Ako

ネオツィトラーンは「 総合感冒薬 」のため、鼻水鼻づまりなどの症状緩和成分も配合されています。

普通タイプ
・フェニレフリン塩酸塩
( 鼻づまり向け ) 10 mg

・マレイン酸クロルフェニラミン
( 鼻水、くしゃみ向け )  20 mg

・ビタミンC  50 mg

Max タイプ
・フェニレフリン塩酸塩
( 鼻づまり向け ) 12.2 mg

・グアイフェネシン
( 咳や痰向け )  200 mg

Max は、「 マックス 」と言うだけあって、パラセタモール量が倍。そのうえ、咳や痰 ( たん ) を鎮める成分が加えられています。

ネオツィトラーン服用時の注意

普通タイプと Max ともに、沸騰したお湯 ( 250 ml ) に入れて服用。火傷には十分注意しながら、温かいうちに飲むのがポイント。夕方、夜寝る前が特に効果的です。

いずれも 1 回につき 1 袋、1 日 3 回までと用量は同じですが、服用できる年齢などは異なります。

普通タイプ
・14 歳以上
・服用間隔は最低 3 ~ 4 時間
・連用は 5 日まで

Max タイプ
・16 歳以上 ( 16 ~ 18 歳で体重 50 キロ未満は不可)
・服用間隔は最低 4 ~ 6時間
・連用は 3 日まで

気になるのは…

私個人がネオツィトラーンで気になる一番大きな点は、「 甘い 」こと。とにかく甘い! 甘すぎて最後まで飲みきるのがつらい (笑)

調べてみたところ、普通タイプは 1 袋 22.3 グラム中、19.99 グラムもサッカロース !!! ( * )  つまり 9 割近くに相当します。

サッカロースは砂糖の主成分。どうりで甘いはずです。これは角砂糖なら、6 個半分

(* Max は 1 袋 5.16 グラムで、サッカロース含有量は 2 グラム。)

1 袋で、これだけの角砂糖タワーに匹敵。 Photo by Ako

でも、試しに近所のピロシュカおばちゃんに聞いてみたところ、次のような答えが返ってきました。

「 だからいいんじゃないの! もともと甘いもの好きだし。」

甘党の人が多いハンガリー。ネオツィトラーンの人気の秘密は、その味なのかもしれません。

もっとも「 甘すぎてダメ 」という人も中にはいます。そのような場合は、紅茶と混ぜて飲むのがおススメ。今では私も真似をしています。

次回は、ネオツィトラーンと他の「 お湯に溶かして飲む総合かぜ薬 」を徹底比較します!

かぜ薬 Neo Citranと他を徹底比較!

2018.11.07

ABOUTこの記事をかいた人

鷲尾亜子

1997年よりハンガリー在住。日本とハンガリーでの新聞記者の経験を活かし、現在、Twitter では「 ハンガリーのニュース 」、また政治経済ニュースレター「 ハンガリー経済情報 」( 有料 ) を配信中。