ブダペストのタクシー事情 ( 1 ) 基本編

ブダペストでのタクシーの乗り方は? 料金はいくらくらい? ぼったくりはあるのでしょうか? 市内のタクシー事情について、2 回に分けてお届けします。まずは基本情報から。第 2 回は在住者が使うアプリを紹介していきます。

目印は黄色

ブダペスト市ではかつて、タクシー運転手による不正な金額請求が絶えませんでした。特に餌食になったのは外国人でしたが、ハンガリー市民がごまかされることも。現在は取り締まりが強化されており、規制自体も条例により厳しくなっています。

正規の認可を受けたタクシーは、外から見て一目でわかるように以下のような義務付けがされています。

  • 車体は黄色。ドアの窓下は黒のチェック模様
  • ナンバープレートも黄色。( ただし、電気自動車などエコカーの場合はグリーン )
  • 左フロントドア近くに “Minősített budapesti taxi/Licenced Budapest Taxi”  と黒字で書かれている。
  • 車体の横と車内に料金運賃が明示されている。

こうした車以外は正規ではないので、乗るのはやめておきましょう。

 

正規タクシー会社は 8 社

Photo by Ako

現在、認可を受けている会社は以下の 8 社です。みんな黄色のため同じように見えますが、上の表示灯と横に会社の名前やロゴが入っています。

ちなみに業界最大手は Bolt  ( 2022 年売上ベース)。次いで Főtaxi、6 x 6 Taxi、City Taxi の順になっています。

 

近く Uber も

こうした会社に加えて、Uber (ウーバー) が本年夏頃、ブダペストに戻ってきます。

Uber は過去に進出したことがありましたが、一般個人によるライドシェア運行が禁止されタクシー会社と同一の条件を課されたため、2016 年に業務撤退を余儀なくされていたのです。今度は業界大手の Főtaxiと提携して、自社アプリを通した配車を行うことに。

ライドシェアは引き続き認められていないため、Uber が再進出しても料金運賃が安くなることは期待できません。ただ、世界中で同じ Uber のアプリが使えるなど利便性の点で強みはありそうです。

さらに、Taxim はイスラエル発のグローバル配車アプリ Gett (ゲット) と近く提携を開始する見込み。こちらは、車両のブランド名自体もすべてGett に変える計画です。(出典:Index.hu)

 

空港公式パートナーは Főtaxi

ブダペストのリストフェレンツ国際空港の建物前で待機できるタクシー会社は Főtaxi のみです。これは、空港が 5 年毎に「公式パートナー」としての会社を入札で選定するからで、現在の契約期間は 2025 年まで。パートナー会社には、最低 1 つの外国語を喋れる運転手を備えるなどの条件があります。配車注文は、ターミナル 2A と 2B を出たところにあるブースで。

もちろん他社のタクシーも利用することはできます。ですが、自分でアプリなり電話で呼び出す必要があります。( 通常は空港エリアのすぐ外で何台かスタンドバイ状態のため、待ち時間はそれほど長くないです )

 

運賃は統一

ブダペスト市内のタクシーの料金・運賃は市の条例で定められており、どの会社でも同じです。

現在の料金・運賃 ( 2023 年 3 月 ~ )
  • 基本料金 (alapdíj) :1100 Ft
  • 距離制運賃 (kilométerdíj) :440 Ft / km
  • 時間制運賃 (percdíj) :110 Ft / 分

*時間制料金は、待機時間や渋滞などで走行速度が時速 15 km 未満になった場合に加算されます。

 

また、どのタクシーも車内でこのような表示が義務付けられています。

画像出典:BKK

 

チップは通常、10 ~ 15 % 渡します。

どこで、どれだけ?ハンガリーのチップ習慣

2019.11.06

現在は、ほとんどの車両でカードによる支払いも可能です。ただ、稀に実際のメーター料金よりも水増しして請求されることがあるので、金額は必ず確認してください。

 

アプリ利用が主流

ハンガリーの人たちは、タクシーを「流し」でつかまえることはほとんどありません。

人が多く集まる観光スポット、駅、また病院そばには「タクシー乗り場」もあるのですが、最も一般的な方法はもともと電話での予約でした。スマホが普及した今では、配車アプリを使ってタクシーを呼ぶことが主流になっています。

アプリの良い点は、ハンガリー語がわからない場合でも英語版があること。到着までの目安時間や料金運賃の目安も文字で確認できます。

さらに、ルートや走行距離、運転手名の記録も残るため、ぼったくられるリスクが減ることに。アプリ以外の方法では、いくら正規の会社と言っても記録が残らないため、外国人観光客が法外な料金をふっかけられるトラブルが現在でも時々発生しています。特に、国際スポーツ大会、大規模コンサートなどの会場でつかまえるタクシーには注意してください。

それでは、在留邦人はどのようなアプリを使っているのでしょうか。第 2 回に続きます。