オシャレに賢く、お部屋の蚊よけ

夏になると避けられないのが、蚊の存在。真夏の静かな夜、風通しを良くしようと窓を開けると、彼らは隙をみつけて忍び寄ってきます。ハンガリーでは網戸も蚊取り線香もまだまだ一般的ではありません。

では、この国の人たちはどのようにして夜を過ごしているのでしょうか? 実は、食べられるものや自然の植物で、体に優しい蚊よけ対策をしているのです。今回は、そんなハンガリーの家庭の知恵袋をご紹介します。

2019年夏は大量発生の予報!?

日本と同様に、夏のお悩みと言えばハンガリーでも虫刺され。現地メディアによると、今年の夏は、5 月の大雨による影響と猛暑で蚊が増えると言われています。少々大袈裟かもしれませんが、ここ最近は ” szúnyoginvázió ( 蚊の侵略 )  ” と題したニュースもよく見かけます。

そのため、ドラッグストアや薬局では、虫よけグッズが売り切れ続出なのだそう。見つけたら買っておいた方がいいかもしれません。

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この季節、日本のドラッグストアに行くと、虫よけプレートなど多種多様なグッズが店先にずらっと並んでいます。

ハンガリーではどうかというと、スプレーやクリームはあるものの、その他のグッズはどこにある?ぐらいの売り出し様。移住した当初は、蚊があまりいないのかな?それとも噛まれても気にしない?と思ってしまったほど。

実際は、室内用には UV ライトを使った製品など、Elektromos Szúnyogírtó ( 電子蚊駆除機 ) も存在します。

蚊対策グッズが豊富めなドラッグストア。他のお店だとここより種類が少ないところも。 Photo by Yuri

当地の家では網戸は基本的にありませんが、今では、自分で窓に貼り付けられるネットが Bauhaus や OBI といったホームセンターで手に入るように。扉用には暖簾 ( のれん ) タイプもあります。

そうはいっても、このようなグッズを使う家庭は、それほど多くはありません。

日中は虫よけスプレーで難を逃れることはできますが、夜間は無防備になりがち。この国の人たちは、どのような対策をしているのでしょうか?

スイートな香りで蚊を撃退

バニラエッセンス Photo by Yuri

調べてみると、ハンガリーの家庭では、『 ナチュラルな香り 』を使っていることがわかりました。その一つは、Vanília ( バニーリア ) です。

バニーリアとは、バニラのこと。なんと、蚊はこの美味しそうな匂いが苦手なのだそう。

バニラビーンズやエッセンスをつけたものを窓際に置いておくと、蚊の侵入を防げるのだとか。口にできるものなので、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心して使えます。

アイスクリームやお菓子類だと、他の虫が砂糖に集まってくるかもしれないのでご注意ください。

自宅でスイーツ作りはあまりしない方には、ドラッグストアで売られているバニラのアロマオイルがおすすめ。お値段は、1,800 Ft ( 680 円 ) * 前後。お出かけの際に、香水代わりにつける方もいるようです。

*Ft = ハンガリーフォリント。2019 年 6 月末現在 100 Ft= 約 38 円。

オーガニックな虫よけ術

Levendula ( ラヴェンドゥラ )  Photo by Ako

ハンガリー西部にあるバラトン湖周辺は、ラベンダーで有名。毎年6月末には、Tihany ( ティハニ ) でラベンダーフェスティバルを開催しています。昔から生活の中でも親しまれてきた植物です。

特に夏は、この花を束ねて玄関先に飾っているお宅を見かけますその理由は、出入口に置くことで、消臭&虫よけのダブル効果が期待できるから

ドライフラワーになっても香りがよく、見た目もオシャレ !! 自然のものなので、体に優しいのも嬉しいポイントです。

その他、蚊よけに使われている主なハーブはこちら。

  1. Rozmaring ( ロズマリング ) … ローズマリー
  2. Citronella ( ツィトロネッラ ) … シトロネラ
  3. Borsmenta ( ボロシュメンタ ) … ペパーミント
  4. Citromos eukaliptusz ( ツィトロモシュ エウカリプトゥス ) … レモンユーカリ

植物自体を育てるのもいいですが、もっとお手軽に試すなら、アロマオイルが便利。ドラッグストアなどで市販されています。

某大手ドラッグストア内。ハンガリーブランド AROMAX はじめ、いくつかのメーカー製品が並んでいます。Photo by Yuri

アロマコーナーの中には、Szúnyog Stop ( 蚊ストップ ) という蚊よけ専用グッズも。1 本あたり 1,600 Ft ほど ( 600 円少々 ) です。

愛用中の蚊よけアロマオイル Photo by Yuri

こちらは、ペパーミントとユーカリをブレンドして作られたものです。

アロマランプやディフューザーがなくても大丈夫。カップに熱した湯を注いでオイルを数滴入れると、立ち上がる湯気にのって部屋をスッキリとした優しい香りで包んでくれます。

熱湯を使う場合は、小さなお子様やペットが近くに行かないように気を付けてください。

あとは、癒し空間でリラックスして過ごすだけ。これで虫よけになるなんて、嬉しい限り。心地よく眠られるので、寝室で使うにはピッタリです。

外出時には、タオルやガーゼに香りをつけておけば、持ち運び OK。中には、アロマオイルでスプレーを作って携帯している方もいます。

リンゴ酢で誘惑

ベッド横の棚に。即席でタッパーに入れていますが、只今、可愛い容器を探し中です。 Photo by Yuri

ここまでは、蚊を寄せ付けないための方法をお伝えしてきました。それでもかいくぐって侵入してくることもあるでしょう。

最後に、押してダメなら引いてみる手をご紹介します。登場するのは、リンゴ酢 ( almaecet ) です。

方法はいたってシンプル。容器の口が広めのコップなどにリンゴ酢を入れてベッドのそばに置いておくだけ

蚊は、その匂いに惹きつけられてしまうそう。そして、「 良い匂い♡ 」と近づきすぎて、液体にどぼ~ん。わざと引き寄せて、そこから出られなくする、昔ながらのハエ取り棒の誘因効果と仕組みは同じです。

アロマのような効果は期待できないとの報告もありますが、簡単かつ低コスト。

物は試しなので、今は、アロマとリンゴ酢で対策中。ただ、ハーブの香りが思っていた以上に功を奏しているようなので、まだリンゴ酢の力をこの目で拝めていませんが…。寝ている間に刺されることがなくなりました !!

この夏は、ハンガリー家庭の知恵袋を使って、少しでも快適な夜を過ごされますように。


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ABOUTこの記事をかいた人

武田友里

2015年からブダペスト在住のアラサーです。神戸大学を卒業後、映画などのロケ地として人気になっているブダペストの大学院でメディアの世界に飛び込みました。現在は、マルチリンガルを活かして、ハンガリーを拠点に中欧・東欧諸国での取材・撮影をアレンジするコーディネーターです。