皮膚の病気になりまして

ブダペスト在住十数年を迎える Mimi さん ( 女性、40 代 ) からの投稿です。夏のある日、バラトン湖で休暇を過ごした直後に起こった健康トラブル。医師から告げられたのは、脂漏性皮膚炎 ( しろうせいひふえん ) という病名でした。

つらい皮膚の炎症と戦う中で、シャンプーや食習慣を変えたことで体に変化が見られたそうです。今回は、ハンガリー移住で脂漏性皮膚炎に悩んだ Mimi さんの体験をレポートしています。

夏のある日、日光浴を楽しんでいたら体に異変

初夏のバラトン湖 ( Photo by Yuri )

ハンガリーに来て 3 回目の夏。私は、当時ボーイフレンドだった現在の主人とバラトン湖畔で過ごしていました。その日、暑い直射日光を受けながら砂浜に寝転がってリラックス。

ところが、夜になると頭がとても痒くなり、痒くて痒くて眠れません。自分の身に一体何が起こったのでしょうか。

原因として思い当たったのは二つ。炎天下に長時間いたこと、もしくは湖水浴で変な菌を拾ってしまったこと。きっとすぐに治るだろうと思っていました。

しかし、症状は日増しに悪くなるばかり…。夜は痒くて眠れず、気づくと頭皮から出血するほど掻きむしっていました。この時から睡眠不足にも悩まされるようになりました。

とうとう我慢出来ず、病院へ行くことに。そこで告げられた病名は「 脂漏性皮膚炎 」。

そして医者から衝撃の一言。
「 これは治りませんから、うまく付き合っていくしかないですよ 」と笑顔で告げられたのです。涙

せめて、こうなってしまった原因が何だったのか知りたく、尋ねました。けれども、医師からは「 はっきりとはわからない 」と言われたのです。将来、薄毛に悩むのかな… とがっかりしましたが、どこか諦めてしまったところがありました。

頭皮に直接塗る液体の薬、かゆみを抑える飲み薬を処方されました。 処方薬で少しは良くなると信じ、使ってみることに。しかし、塗り薬はベタベタするし、その他の薬も効果がみられません。さらには頭皮だけでなく、首回り、頬もカサカサに。恥ずかしくて人と会う事も躊躇するほどでした。

【 ハンガリー語 】
脂漏性皮膚炎 … Seborrhoeás dermatitis ( セボッルホエアーシュ デルマティティス )

※ 英語名 Seborrheic dermatitis も使われています。例えば『 Seborrheic dermatitis sampon 』など、病名だけ英語表記のものも有り。Sampon ( シャンポン ) とは、ハンガリー語でシャンプーの意味。

自分に合うシャンプー探しの日々

ドラッグストアで市販されている Heads & Shoulders ( H & S )

私は、子供の頃、シャンプーが合わず頭皮が荒れ、医者に通ったことがあります。シャンプーの影響で洗髪後にとても痒くなってしまったのです。そんな過去の経験を思い出し、病気と向き合う第一歩として、自分に合うシャンプーを探すことに。

手探りの中、当地の様々なシャンプーを試しました。中には、医師から勧められた薬局で売られているフランスのメーカーの品がありました。私の肌と相性が悪かったわけではないのですが、高価だったため、ドラッグストアで入手しやすいものがないかを調べました。

すると、当時使用していた医師推奨品と成分がほぼ同じであるシャンプーを発見したのです。個人的に良かったのは、 Heads & Shoulders ( H & S )。P & G の子会社であるマックスファクターが販売しているヘアケア製品です。

Heads & Shoulders は医者から勧められたシャンプーと成分が似ており、しかも安価。個人差はありますが、洗髪直後のかゆみは他のシャンプーと比べるとかなり軽いです。完全に皮膚の炎症が治まったわけではないですが、掻きむしるほどのかゆみは少し和らぎました。

頭皮に優しい市販シャンプー

2018.03.14

十数年、薬を使ったり、シャンプーを変えたり、試行錯誤はしてきました。しかし、医師から「 治らない 」と宣告された私の脂漏性皮膚炎。完治しないものと思い込み過ごしてきました。

ある時、たまたま SNS ( ソーシャル・ネットワーキング・サービス ) 上で、同じ症状に苦しむ人々のグループを見つけました。そこには驚きの情報が !! そこで、投稿されていたケア方法を同じように試してみることに。2 ヶ月ほど経つと効果が現れはじめました。世界は十人十色ですので、あくまで個人的な経験としてシェアさせて頂きます。

食事のコントロールで体質改善

Mimiさんが制限した食品 ( Photo by Ako )

私が試した方法とは、『 食事制限 』でした。そのカギとなったのは、『 グルテン 』、『 乳製品 』、『 砂糖 』、そして『 コーヒー 』。

詳しいメカニズムはわかりませんが、砂糖の他、摂取すると皮脂に生まれ変わりやすい食材を控えることが第一ステップとなるようです。SNS のグループでは、多くの人々がいろいろな療法を試していました。特に、先に述べた 4 つの食品がキーポイントでした。( 私は普段、あまりお酒を飲みませんが、たまにアルコールを摂取してしまうと激しい痒みに見舞われます。)

まず、これらの食べ物を徹底的に排除した食事を試してみることにしました。大体 2 〜 3 週間で違いを感じてくると聞いたのですが、私の場合は、3 週間経ってもまるで効果なし。食事制限を一旦中止しました。すると突然、身体中に蕁麻疹が出てきたのです。

そのことを SNS のグループ内に書き込むと、アレルギーに詳しい知人から「 それは逆に効果があったことの現れだよ 」とメッセージをもらいました。驚いた私は、半信半疑ではありましたが、食事制限を再開することにしたのです。

それから1ヶ月後、十数年悩み続けていた脂漏性皮膚炎は嘘のように消えてしまいました。今まで苦しんでいたのは何だったのでしょう!嬉涙

ビタミン D サプリメント

最近、新たな事実に気づきました。別件で医者にかかった際、あるサプリメントを処方されました。それは、ビタミン D 。

ビタミン類には、肌の代謝を促進してくれる働きがあります。中でもビタミン D は、カルシウムの吸収・骨の成長、ミネラル化の為に不可欠な栄養素。日光や海産物に含まれているビタミンです。

ハンガリーの医師の話では、欧州に滞在している日本人の多くがビタミン D 不足になりがちだそうです。海がないハンガリーでは、尚更かもしれませんね。

医師に勧められてから、ビタミン剤を毎日飲むようになりました。それにともない、脂漏性皮膚炎の症状は更に緩和されているように感じています。

脂漏性皮膚炎とネットで検索すると、その原因はマラセチアというカビなどに原因があると出てきます。「 除去しなければ!」と、つい薬やシャンプーに頼りがちに。しかし、このような経緯から、私は食にも大きなカギがあると考えています。

とはいいつつも、最近は食事のコントロールが以前ほど徹底出来ておらず…。旅行や出張などで食べ物の制限が難しくなると、ウソのように治っていた肌に再び湿疹が出て痒くなることも。しかし、昔と比べて私の肌はかなりきれいになりましたし、夜、痒みで眠れないことはなくなりました。皮膚だけでなく、健康体を保つには、栄養のバランスを考えることは大事ですね。

効果には個人差はありますが、同じ症状に苦しむ方がいらしたら、試してみる価値は大です。あの苦しみから早く逃がれられる事を祈っています!

ハンガリー暮らしの健康手帖では、読者の皆様の体験談をお待ちしております!自分の経験が誰かにとって価値ある情報になるかもしれません。海外暮らしに役立つ知恵をぜひ当ブログお問合せからご投稿ください☆