ハンガリーで乳児とお出かけ、授乳はどうする?


子どもが生まれ、乳児を連れて「 さぁでかけよう! 」となった時、初めて「 授乳室 」の存在を気にするように。出先にベビーケアができる場所があれば、外出のハードルも下がります。ここでは、保護者の皆さんが少しでも安心しておでかけできるよう、授乳室情報などをお届けします。

ハンガリーで保育園、幼稚園に入るには?

2023.04.07

授乳室はどこにある?!

まずは、「 授乳室 」の案内表示を知っておく必要があります。

案内板にはハンガリー語で

  • Szoptató hely ( ソプタトー ヘイ) / 授乳の場所
  • Baba-mama szoba ( ババ-ママ ソバ) / 赤ちゃんとママの部屋

※ 英語で Baby Care Room の場合もあり

もしくは、授乳の様子を描いたピクトグラム哺乳瓶 🍼 マークがついています。

WestEnd City Center 内での授乳室マーク

 

室内はどのような感じかといいますと、

左 : WestEnd City Center 内 2 階に小さな個室が 2 室あり、管理者が常駐しています。 / 右 : Alle 内  お手洗いと同じエリアにあります。 Photo by Yuri

オムツを交換できる場所 ( Pelenkázó ペレンカーゾー ) とセットで設置されていことが多いです。そのため、授乳室の表示はなく、オムツ交換所マークのみの場合もあります

 

例えば、ブダペスト中心にあるショッピングモール Corvin Plaza 内。

Photo by Yuri

これだけを見ると、お手洗いの看板だけで、授乳室の有無はわかりません。でも実は、オムツ交換スペースは下写真のようになっています。

Photo by Yuri

ゴミ箱付きのオムツ交換台に加え、授乳用の椅子、さらには電子レンジまで完備。

授乳室は、多目的トイレのような形でお手洗い付近に設置していることが多いです。無料で利用でき、鍵がかかるので安心です。

 

このように、表示がなくても実は授乳室がありましたというパターンがしばしばありますオムツ交換スペースがある場合は、授乳もできるようになっている可能性があります

「 可能性があります 」という曖昧な書き方をしましたが、その文字通りで、必ずしもあるわけではないのです。

設置していることが多いのは、ショッピングモールなどの大型商業施設残念ながら、こちらも 100 % あります、ということではありません。

行った先で探すしかないのでしょうか ? そんな必要はありませんよ。当サイト管理人自らブダペスト市内で確認済みの場所、情報で得ている場所を独自でまとめてマップにしました !

 

ブダペスト授乳室マップ

ショッピングセンター等の営業時間により利用ができないことがあります。

ブダペスト 2 区

Mammut

ブダペスト 6 区

WestEnd City Center
利用可能時間は 11:00 – 19:00 となっており、デパートが開いている場合でも利用不可の場合有り。

ブダペスト 8 区

Corvin Pláza

ブダペスト 10 区

Árkád

ブダペスト 11 区

Allee Bevásárlóközpont

ブダペスト 12 区

MOM Park

ブダペスト 14 区

IKEA – Örs vezér tere

ブダペスト 18 区

リスト・フェレンツ国際空港 ( Budapest Nemzetközi Repülőtér )

ブダペスト空港、乳幼児連れにサービス拡充

2022.07.15

 

ただ、1 施設に 1 部屋しかないことが多いので、誰かが使用している場合は待つ必要があります。オムツ交換台については、女性用や多目的トイレに設置されているのをよく見かけます。( 公共トイレなどの場合は、使用料が発生する場合有り )

漁夫の砦にある公共トイレ。使用料がかかりますが、オムツ交換台があります。 Photo by Yuri

まだマップに載っていない授乳室がありましたら、ぜひ情報を( できれば写真付きで ) ご提供いただけますと幸いです。

 

他のお母さんたちはどうしているの?

Photo by Yuri

どこでもお乳をあげるスタイルの方が多いです。カフェなどで、普段通りに授乳を始めるお母さんを見かけることはよくあります。

在留邦人ママたちの中でも、慣れてしまったので外で授乳するのは平気とおっしゃる方は少なくないようです。

まだ月齢の小さい子どもの場合、本来はが欲しがった時にどこででも授乳できるのがベストではあるのですが、私には抵抗がありました。

ママたちの胸が丸見え?かというと、そういうわけではありません。授乳しやすく隠しやすい服装で動作もさりげないので、周囲は気づきにくいです。

授乳ケープについては、バラトン湖畔で水着の女性が使っているのを見かけた程度で、街中ではほとんど見かけません。

ですが、実際はどこでもあげていいというわけでもないよう。

一度、我が子がギャン泣きしてしまい、意を決して授乳しようとすると ( 念のためにお店の人に確認しました ) 、他のお客さんもいるのでと断られたのです。どうしようと思った矢先、スタッフだけが入られる準備室のような場所なら使っていいですよと案内してくれました。

出かける際はなるべく授乳室の有無をチェックするようにしていましたが、不明なことも多々。そんな時は、無理せず粉ミルクを持ち歩くようにしました。また、授乳室がなくても臨機応変に対応してくれることもあるので、お店などで伺ってみられるのも一つの手ですよ。

ABOUTこの記事をかいた人

武田友里

日本ハンガリーメディアート在籍の撮影コーディネーター ( Production Coordinator ) です。神戸大学を卒業後、映画などのロケ地として人気になっているブダペストの大学院でメディアの世界に飛び込みました。現在は、マルチリンガルを活かして、ハンガリーを拠点に中欧・東欧諸国での取材・撮影で走り回っています。