新型コロナウィルスの影響を受けて、ハンガリーでもネットで買い物をする人が大幅に増えています。国内ではどんな通販サイトがあるのでしょうか ? 日々の暮らしに欠かせない食品・日用品系、ドラッグストア系、また幅広くいろいろな商品を扱うEC モール別に主なサイトをご紹介します。
ほとんどがハンガリー語オンリーですが、一部は英語表記もあり、在留外国人にとっても有難い存在です。知っトク情報では、商品比較サイトについても掲載しています。 ( すべての情報は、2020 年 11 月 15 日現在です。)
最初に
オンラインショッピングでの注文の仕方は、ハンガリーのサイトも日本とだいたい同じ。ただ、押さえておきたいポイントはあるので、それぞれ見ていきましょう。
- 支払い方法
通常、Mastercard、Maestro、Visa、Visa Electron で可能。( 日本発の国際カードブランド JCB は不可 ) ほとんどの場合で着払いも選択できますが、新型コロナウィルス等のために前払いのみとしているところもあります。着払いには通常、数百フォリントの手数料が追加されます。また、現金しか受け付けない、逆にカードしか受け付けない業者があるためご注意ください。
サイトに掲載されている価格は、大半は付加価値税* 込みです。 (* Áfa、日本の消費税のようなもので標準は 27 %、基礎食品などは 5 % )
- 配送料金・注文手数料
配送料 ( Szállítási költség ) は食料品、日用品、小さなものであれば、500 Ft ~ 2000 Ft 程度。大型家電はそれより高く、4000 ~ 5000 Ft。食品系やドラッグストア系は、一定金額以上の購入で無料になる場合が多いです。通販サイトによっては、「 配送料 」は無料でも、注文時の「 手数料 」を課すところがあります。
- 配送場所
たいていは、① 自宅 ( もしくは指定の住所 )、② 郵便局などの小包受け取り所、③ 実店舗で直接受け取り、の選択が可能です。配送料金は、① ➞ ② ➞ ③ の順に安くなります。
- 配送時間
全般的に、日本ほど速くはありません。翌日 ~ 1 週間程度が多いです。注文時にサイトにだいたいの予想は示してあります。 ( が、遅れることも多々あり ) - 返品・交換
ハンガリーではネット通販の場合、ウェブサイトに返品条件などを記載する法的義務があります。ただしその方法はバラバラ。「 商品到着後 30 日以内なら返品可能 」とわかりやすいところに記載するサイトがある一方で、細かい利用条件の文書を読まないとわからないサイトもあります。
ネットスーパー
食品スーパーとしては国内最大の Tesco ( テスコ ) は、ネットストアの開始も一番早かったため、利用者もとても多いです。配送可能地域も大きく、ブダペスト市や周辺の他、主要都市ならば利用可能。
サイトの他、提供するアプリも、ハンガリー語と英語があります。( アプリはこちら:ハンガリー語、英語 ) ただし、商品の詳細説明はハンガリー語のみ。買い物時には登録が必要です。
ハンガリーのスーパーの生鮮食品は気を付けないと、「 鮮度がいまひとつ 」ということがあるため、利用者のわさびつんこさんに聞いてみたところ……
Auchan は、国内ではハイパーマーケット( 超大型店 ) を展開しています。配送地域は現在、ブダペスト市と周辺のみ。( 詳細はこちら ) Tescoと同様、英語でも注文可能ですが、商品の詳細説明はハンガリー語のみ。買い物時には登録が必要です。
次の 3 つは、いずれもハンガリー資本です。
ネットスーパーとしては新規参入者。( Kifli /キフリ は、ハンガリーの三日月型パンの名前です ) 実店舗はありません。配送地域は現在はブダペスト市と周辺、またバラトン湖畔の一部のみ。
※ディスカウントストア系の Aldi、Lidl、Penny Market は、現在はオンラインでの販売はしていません。
ドラッグストア系
※ その他の主要ドラッグストア Müller には現在、ウェブショップはありません。ただしドイツでは既にあるため、今後、ハンガリーでも開始になるかもしれません。
EC モール
これらのネットショップは家電、娯楽家電、スマホ端末、PC、カメラ、玩具、生鮮食品以外の食品、日用品、衣服、コスメ、スポーツ用品、DIY 品 など幅広く扱っています。現在はすべてハンガリー語のみになっています。
- eMAG ( こちら )
- Extreme Digital ( こちら )
eMAG.hu と Extreme Digital はネット通販業界では売上高 1 位 と 2 位。2019 年に統合した後もサイトは引き続き別々にありますが、現在は同じグループです。実店舗もブダペスト市内にあります。
- Media Markt ( こちら )
国内の主なショッピングモールにも出店。
以上の 3 つが周囲でも利用者が一番多い印象ですが、その他にもいくつかあります。
おまけ・知っトク情報
日本の価格.com や最安値.com のように、国内通販サイトの販売価格情報、配送料、配送時間、在庫ある・なし、ネットストアの評判などがわかる便利サイトがあります。
※ 「 Google ショッピング 」は 2019 年からハンガリーでも開始。グーグルで商品名を入れて検索するだけです。
「 ブラックフライデー 」とは 11 月感謝際の木曜の翌金曜日のこと。米国でこの日から数日に渡って大セールを行う習慣が、ハンガリーにも輸入されたというわけです。
ネット通販では、「 数十パーセント割引 !! 」といった宣伝が目立ちます。特に家電や高級品が多いです。もっとも、意気盛んにサイトを開けたはいいものの、自分の欲しいものは割引されていなかったり、既に売り切れ ( 在庫数が少ない ) ということもあり。期待を膨らませ過ぎず、「 あったら儲けもの 」くらいの心構えの方が良いかもしれません。
読者の方々で、「このサイトも便利!」、「ハンガリーネット通販でこんな体験が」ということがございましたら、管理人までご連絡ください。
デリバリーは注文翌日から可能で、日・時間帯が指定できます。お肉や青果の質は良 ! 発注後の訂正も可能です。時々、発注したものの在庫がない場合、代理品を届けてくれます。その場合は、代理品でも良いか、事前にメール連絡あり。私はアプリを使っていて、どこででも発注・訂正できるようにしています。