ハンガリーで使う単位は、日本と同様にセンチ、メートル、キログラム、リットルなどです。ただ、日本ではほとんど見かけない単位を使ったり、桁の表示方法が違ったりすることも。間違えると大変なことにもなりかねません。当地の生活で知っておきたい数のこと、単位のことをまとめました。
カンマと点が逆!
ハンガリーでは【 カンマ 】と【 点 ( 小数点 ) 】 の使い方が逆なのです。
管理人が先日、個人のツィッターで呟いたところ……
【ハンガリーの単位小話②】
👉カンマと小数点が逆
例)
🇭🇺108,8 ➞🇯🇵108.8
🇭🇺50.000 Ft ➞🇯🇵50,000Ft🇯🇵3桁ごとカンマは、《 . 》を使わず 1 スペース空けも多い
例) 75 200 Ftこれはだいぶ慣れたけど、ハンガリー式がデフォルト設定になっているエクセル表をもらった時などやや困る
— ハンガリーのニュース (@ako_washio) February 11, 2022
やはり間違えてしまう、惑わされてしまうケースがあるようで、
「 ハンガリー到着初日に ATM でキャッシングした際、想定より 3 桁多く出てきたことあります… 」と引用リツィートされた方がいました。
ちなみにお隣オーストリアなど、ドイツ語圏も同じです。どうぞご注意ください!
デカ: 買い物時に重宝
重さに関しては、日本と同様に基本的には Kiló ( キロー ) 。ですが、1 キロ以下のものについてはグラムでなく、 Deka ( デカ ) をよく使います。
Dekagramm ( デカグラム ) の略で 1 デカ = 10 グラム。書く時は dkg です。
お店にて量り売りで注文する際は、ほぼ必ずこの《デカ》を使って言います。「 10 デカが 100 グラム 」と覚えておくと便利です。
500 グラムのことは 50 デカとも言いますが、félkiló ( キロ半分 ) もよく使います。
料理レシピも同様に、デカグラムが主流です。
店頭での価格表示
店頭での価格表示は キロあたりだったり、デカグラムあたりだったりと両方ありますので、気をつけてください。
- キロあたりの表示が多いもの: 肉、魚、ハムなど加工品、チーズ、野菜
- デカグラムあたりの表示が多いもの: ポガーチャ ( ハンガリーのおつまみパン )、クッキーなど
例:300 Ft / 10dkg ( 100グラムあたり300フォリント )
デツィ: 飲み物注文時に重宝
液体に関しても通常は ℓ、L ( リットル ) を使いますが、それ以下の場合は ml ( ミリリットル ) ではなく Deci ( デツィ ) を使います。
Deciliter ( デツィリテル = デシリットル ) の略で 1 デツィ = 100 ml ( 100cc ) 。書く時は dl、dL とします。
例えばレストランで、グラスワインやフレッシュオレンジジュースを注文した際、
Hány decit ? ( 何デツィほしいですか? )
ときかれることがあります。またメニューの価格表記が、1 デツィあたりになっていることも。
普通のワイングラスなら 1 杯 2 デツィ ( 200 ml ) 。ジュースなら 2 デツィは少なめです。
「 デシリットル 」は日本でほとんど使わないため、1 デツィ = 10 ml かと間違えやすいのでご注意を*。 繰り返します、1 デツィは 100 ml です !!
もともと d (デシ) は 10 分の 1 という意味。deciliter はつまり 1 リットルの 10 分の 1
店頭で売っているパックや缶・ビン入り飲料商品の表記は、通常 L ( リットル )、ml ( ミリリットル )、cc です。
おまけ
知っておくと便利な事柄をまとめてみました。
桁の表し方
ハンガリー語の桁の表し方は、基本的に英語と同じ。
ただ、十億、兆の言い方は、ちょっと違います。
eって何?
《 e 》は ezer ( 千 ) の略で、値段の表記でよく使われます。
例: 家賃 150 e Ft / hó = 1 か月あたり 150,000 Ft。 */hó は 1 か月あたり