せっかくハンガリーにいるので 「 クリスマスの飾りは本格的な生木で! 」という方も多いかと思います。でも、楽しんだ後、どうやって処分すればよいのでしょうか ?
ルールを守って出せば、きちんと再生されますよ。注意点などをまとめました。
指定日、指定場所に
ハンガリーでは 1 月 6 日の Vízkereszt ( 公現際 ) にクリスマスの飾りを片付けるのが一般的です。
公現祭: イエス・キリストの誕生の知らせを受けた 3 人の賢者 ( 東方三博士 ) が、キリストを訪問し、神の子として公に現れたことを記念する日。「 顕現日 ( けんげんび ) 」とも言われます。
どうすればよいか一番戸惑うのは、大きなクリスマスツリー。
自治体ごとに収集場所と回収期間が指定されているので、まずはそれをチェックしてください。各自治体の公式ホームページで確認できますが、わからない場合はご近所に尋ねましょう。
回収は無料。小さく切る必要もなくそのまま出してOKなので、運び出す手間以外は随分と気が楽です。
大きな都市での回収期間は、だいたい 2 月上旬まで 1 か月程度。
ブダペストの収集場所については、区ごとに収集場所の住所とマップがあるので便利です。
ブダペスト12区の例 ( モミの木マークが回収場所です )
でも、指定場所が自宅から遠くて持っていかれない !! という方。その場合も大丈夫です。通常出すゴミ回収ボックスの隣に置くこともできます。ただし、次に気をつけてください。
- 車、歩行者の邪魔にならないように置く。
- 車 2 台の間に置くのは避ける。車を傷つけることになりかねないうえに、危険です。
出す際の注意点
飾りは《ぜんぶ》取り除く
様々なオーナメント、ハンガリー特有のお菓子の飾り『 サロンツコル 』の包み紙、電飾などすべて外してください。ツリーを支えるスタンドも外しておくのをお忘れなく。買ってきたときと同じ姿にして出すのが鉄則です。
絶対に禁止 !!
稀にアパート上階の住民が、窓から投げ捨てることがあるそうです。
このような危険行為は、当然禁止されています。投げ捨ての場合、最大 5 万 Ft ( 約 1.75 万円 ) の罰金。書類送検となった場合、最大 30 万 Ft です。
ツリーはその後どうなる?
クリスマス時期にはきれいに飾りつけされ、家の真ん中でお祝いムードを支えてくれるツリー。それが 1 月になって道端に無残にもゴロゴロしているのを見るのは心が痛みますが、もともとこれらの木はツリー用に育てられたもので、森林伐採しているわけではありません。言ってみれば、花が育てられ、切り花になるのと同じ。
そして、各自治体は回収後にリサイクルしています。
ブダペスト市の場合は、毎年 50 ~ 60 万本を収集。これらは細断された後、廃棄物焼却炉に入れられて、発電および熱に利用されています。これにより、市内の 7.6 万もの世帯に暖房用の熱と電気が供給されているのだとか。( 出典: FKF )
ブダペスト市の回収の様子▽
その他セゲド市、デブレツェン市、ジュール市では、2 ~ 4 cm 程度に細断後、公園の植物などの mulcs ( 根覆い ) として再利用したり、コンポストで堆肥化しています。( 出典: greendex.hu )
無駄にはなっていないと知ると、ホッとしますね。きちんと最後まで再利用できるよう、ぜひルールを守って出すようにしてください。