自分や家族が食品アレルギーを持っている場合、食品を選ぶのには神経を使いますね。「 え、この食品にこれ ? 」と意外な原材料が含まれていることもあり、表示をチェックするのはとても重要です。
ハンガリーでも安心して食品を買えるように、見方のポイントをまとめました。便利な日本語・ハンガリー語早見表付きです。
EU 域内で統一ルール
EU では、消費者が食品の内容について適切な情報を得たうえで購入できるよう、食品の表示方法が定められています。この方法は、ハンガリーを含め、どの加盟国でも同じ。違うのは言語だけです。
表示には、原材料、正味量、賞味期限、原産国、製造業者 ( または輸入業者 ) などに加えて、アレルギーまたは不耐性を引き起こす物質・製品が必ず書かれています。
アレルギー物質に関しても EU 内で統一されており、現在は 14 のカテゴリーが指定されています。
どれがアレルゲン?
アレルギー物質は、実際にはどのように表示されているのでしょうか。
原材料 (összetevők) の欄に書かれていますが、他と明確に区別できるよう「強調表示」になっています。厳密に決められたスタイルはなく、以下のパターンがあります。
- 太字
- 大文字
- 下線
- いずれかの組み合わせ
いくつか例を見ていきます。
太字タイプ。もっともこれは、気をつけて読まないと見落としそう。オーガニッククラッカーの表示です。
太字と下線の組み合わせタイプ。オートミールの一種です。
ネットストアでも、製品名の詳細には必ず成分が示されています。こちらは大文字タイプ。乳製品のスィーツです。
また、原材料としては使われていなくても、同じ工場内や製造ラインでアレルゲン物資が使われているために意図せずに混入してしまう可能性がある場合 (*)、注意喚起を付記することになっています。( *コンタミネーションと言います )
アレルゲン早見表
14 のアレルゲン・カテゴリーの中でも、食品パッケージで見かけることが多かったり、アナフィラキシーショックを起こしうるものをまとめたのが以下の表となります。( 魚類、甲殻類、軟体動物などは省略 )
例えば、チョコレートにはヘーゼルナッツペースト、ハムには大豆たんぱく、お菓子には脱脂粉乳などがよく含まれています。
国産パスタは、卵入りが主流です。ラインアップの多さから、ハンガリー伝統料理に合わせるには小麦粉のみのパスタより、もともと卵入り (tojásos) の方が一般的であることが伺えます。卵が入ることによって柔らかな風味がでますが、アレルギーの方はくれぐれもご注意ください。
EU で販売されている食品では、ラベルが複数の言語での表示になっており、見分けづらい時があります。そんな時は HU (ハンガリー語) を探してみてください。英語付きは意外と少ないです。
食品アレルギーをお持ちの方々が、安全に食事を楽しめますように。