新車は最近、高すぎて手が届かない……という方も多いのではないでしょうか。その点、中古車は、いわゆる 1 年落ちくらいでも価格がだいぶお手頃になるのが良いころ。ですが、ハンガリーの事情に詳しくない場合、見た目や値段だけで飛びつくのはご法度 !! 中古車だからこそ注意すべきことが山ほどあるのです。
そんな時に心強いのが、ブダペストの隣町にある Suzuki Világ ( スズキ・ヴィラ―グ ) 。在留邦人への販売実績が豊富で、最初から最後まで日本語で対応してもらえるディーラーです。新車に加えて、良質な中古車も扱っているので、購入する際の注意点や、手続きについて伺いました。
簡単に人を信用してはいけません!
ハンガリーで中古車を買いたい場合は、個人からでも、ディーラーからでも、どちらも可能です。
インターネットの仲介サイトには、Használtautó.hu、Jófogás.hu、JóAutók.hu などがあり、個人・ディーラーの両方が広告を出しています。その他、ディーラーのサロン ( 販売店 ) を直接訪問する方法もあります。
ただ、外国人がハンガリーで買う場合は、「 年式や走行距離だけで決めるのではなく、極めて慎重にする必要がある 」と言うのはスズキ・ヴィラーグのベテラン営業マン、ホルバート・タマーシュさんです。タマーシュさんは中でも中古車売買のエキスパート。
盗難車のために車台番号とエンジン番号が合わない、走行距離の改ざん ( メーター戻し ) がされている、といったケースは減少してきたとはいえ、ゼロではありません。また、売る側はなるべく高く売りたいので、事故歴や修復歴を隠す傾向があります。
そのため、購入前に第 3 者の専門家がしっかりチェックすることが必須。
さらに同社の濱田 志穂美 社長によると、仰天するようなケースも。
極端な例ですけれど、上と下が違う車で溶接されていた、ということがありました。
まったく同じモデルで同じ色で、ぶつかっている箇所が違うものをうま~く溶接して1台にして売りつけようと。もちろん、この車を買い取ることはなかったですが。
世の中、騙すような人はいないと思いがちなんですが、隙あらば騙してやろうという人にぶつかると大変な目に遭ってしまいます!
ハンガリーでは毎月、新車と同じくらいの数の「 輸入中古車 」が販売されています。
輸入中古車は、購入後に「 国内の車両登録 」をしなければならないので、国内中古車に比べて手続きが煩雑で、時間もかかります。
車の品質に関しても、国内登録車よりも確認のハードルが高いです。
ハンガリーでは 2019 年から、「 車両サービスプラットフォーム ( Jármű Szolgáltatási Platform:JSZP ) 」という国内登録車に関するデータシステムが、内務省によって運営されています。電子行政サービス利用に登録済みの市民であれば、誰でも検索をすることができ、車検の記載内容や、点検時の走行距離メーターの記録と日付、事故歴などの確認が可能。
しかし輸入車の記録は当然のことながらこのシステムには入っていないため、そう簡単にはいきません。
信頼できるディーラーとは
騙されるリスクを下げるには、個人からではなく、ディーラーから購入すればいい……と思うかもしれません。ただ実際はそうでもないのです。
こんなことに注意すべきとアドバイスをもらいました。
- ディーラーと名乗っていても一様ではなく、質の悪い車を高く売りつけようとする悪徳業者も存在する。実績があり、評判を得ているところを選ぶことが重要。
- きちんとコミュニケーションが取れるかどうか確認。一台の車を買うのは、お店でパンを買うのとは違い、契約までに様々なやり取り、書類作成があります。メーカー認定の正規ディーラーであっても、販売員やサービススタッフが英語を話せるとは限らないのでご注意を。購入側がハンガリー語を話せない場合は、通訳してくれる、そして車の購入に関してある程度知識を持っている人のサポートが不可欠になります。
- アフターケアが充実しているかも見る。中古車は定期点検をしていても、どうしても新車よりは故障やトラブルが起きやすくなります。定期点検、車検、事故や故障のときにどのようなサービスが受けられるのか、それとも自分ですべて手配すべきなのかも確認してください。
スズキ・ヴィラーグでは英語はもちろん、日本語でも対応可。
長年、日本人担当者を務めるチェレシネーシ・マールタさんは、流ちょうな日本語でこう言います。
購入や登録手続き、保険、定期点検などもすべてマニュアルでやり方が細かく規定されていて、やっていない仕事を請求することもないです。
お客様にはご購入にあたり、諸々の書類の説明をするのはもちろんのこと、高速道路チケットの買い方、路上駐車についてのルールなど基本的なこともお伝えしています。
またご購入後は、新車と同様に定期点検や車検、修理も承っていますのでご安心ください。事故や故障の際もご連絡いただくようにしています。
中古車価格の相場
ハンガリー国内の中古車の値段は、ピンキリです。10 年落ち以上も、また走行距離が 20 万キロを超えているものも沢山あります。価格の相場感を掴むには、買う買わないに関係なく、まずはネットで検索してみるのが良いでしょう。
ただ、中古車販売エキスパートのタマーシュさんは、300 万 Ft くらいだとかなりくたびれていて、購入後のトラブル回避、安全のためにはあまりお勧めできないと言います。
スズキ・ヴィラーグが扱っているのは、400、500 万 Ft 程度から。スズキの ヴィターラ ( Vitara、日本名:『エスクード』に相当 ) と Sクロス ( S-Cross ) に加えて、一部は他のメーカーの車も販売しています*。
*購入後の定期点検はスズキブランドのみ対応可能です。事故・修理はどのブランドでも可。
また、マニュアル車の方が多いですが、オートマ車も扱っています。
ホームページ : https://www.suzukivilag.hu/
ブダウルシュ本店 ( ブダペスト中心から車で20~30分 )
H-2040 Budaörs, Keleti u. 2.
📞 +36-23-803-903、 +36-23-803-937
エステルゴム店
H-2509 Esztergom-Kertváros, Retek u. 4.
📞 +36-33-599-107
日本人担当者
Cseresnyesi Marta
チェレシネーシ・マールタ
📞 +36-20-772-0120
cseresnyesi.marta@suzukivilag.hu
体験談 ☆ いろいろ調べて行きついた
ちょうど、セゲド大学医学部の飯田 優気さんが 2023 年 2 月にスズキ・ヴィラーグ本店で中古のヴィターラを購入したというので、話を伺ってみました。
普段は、車なしでも生活できるところに住んでいますが、あれば買いものやサッカークラブの練習や試合にも便利と思いました。
お手頃な中古車を求めて、まずはネットで情報収集し、地元セゲド市のディーラーも数件訪問。ただ、まずオートマ車がほとんどなかったとのこと。
あとは、日本語でというのは大きかったです。英語もできるんですが、単なる言語のことだけというわけではなく…….。マールタさんは日本で十数年暮らしていたので、保険の説明 1 つとっても、日本ではこれに相当します、と丁寧に説明してくれてすごくわかりやすかったです。
飯田さんは、最初は 100 万円程度で探していたそうですが、相場は思ったより高く、ある程度の質のものはそれなりの価格だと実感したそう。ハンガリー ( およびヨーロッパ全般 ) ではまだまだマニュアル車が幅を利かせているため、オートマ車はさらに高くなります。
購入したヴィターラは 2021 年版のマイルドハイブリッド車。試乗用だったため走行距離も 1 万キロメートル未満でした。お値段は 680 万 Ft と当初予算の倍程度になりましたが、ほぼ新車に近い状態で、アダプティブクルーズコントロール ( ACC ) 付きとオプションも充実。
そうしたことを全部含めて考えたら、他のメーカーの同クラスの車よりお買い得と判断し、購入を決定。留学を終えても、これであれば売りやすいと思ったそうです。今ではとても満足していると話してくれました。
【 Partner PR 】Suzuki Világ / スズキ・ヴィラーグは、当サイトのパートナー自動車ディーラーです。
例えば、過去にちょっとぶつかって塗装し直していたとします。
目視ではわからないのですが、私たちは機械を使って表面を満遍なくチェックするんです。ちょっと厚くなっているところがあれば、そこは修復したという意味。
残念ながら、これまでの経験からすると、下取り希望で来る方が正直にこういうことを申告するケースはほとんどないですね……