ハンガリー国内では 3 月 7 日から、新型コロナ感染防止のための規制措置がほぼなくなります。感染者の数が急速に少なくなっているためです。
どんな措置がなくなるのか、また現在の感染動向などをお伝えします。( 3 月 6 日追記: 入国制限も撤廃です!! )
終了になる規制措置
政府コロナ対策本部は、オミクロン株による感染第 5 波は終了に近づいているという見解を示しています。そのため、現在も残る規制の大半の終了を提案。政府もそれを受け入れたため、以下のように終了となります。
施行は 2022 年 3 月 7 日 ( 月 ) です。
- マスク着用義務の終了
➞ 公共交通機関、商店、映画館、美術館など屋内施設では着用義務は終了に。ただし、病院など医療機関、高齢者介護施設など社会保障施設は例外で、義務は継続となります。
- 雇用主による従業員へのワクチン接種強制権限を終了
➞ 2021 年 11 月 1 日より、雇用主は従業員にワクチン接種を義務付ける権利が与えられていました。ただし実態としては、民間企業で義務付けたのは極僅かでした。
- コロナ免疫証明書をもとにした制限措置は終了
➞ 現在は、500 人超の大規模集会・イベント ( スポーツ試合、コンサート、フェスティバルなど ) の参加には証明書提示が必要。
※国が定めるのとは別に、地方自治体が提示義務を課している場合があります。( 例:ブダペスト市の温泉施設 ) 今のところ発表はありませんが、今後国による措置に合わせて緩和されると考えられます。
なお、新型コロナに関する現在の非常事態宣言は 2022 年 5 月末までで、政府は今のところ前倒しで終了する方針は示していません。
入国制限も撤廃 ( 3 月 6 日追記 )
上記の緩和事項に関する官報が 3 月 4 日に発表され、追加で入国制限も撤廃されることが明らかに。
在ハンガリー日本国大使館からの 3 月 6 日付の領事メールによりますと、
『 3月7日午前0時以降、ハンガリーに入国する者に対して、新型コロナウイルスに関する入国制限措置を完全に撤廃する(これにより、入国前のPCR検査の実施、ワクチン接種証明書の呈示等は不要になります)』とのことです。
※ただし、飛行機の経由地(国)や、航空会社がPCR検査陰性証明を求めることはありえます。日本出国前に詳細の要件の確認をお勧めします。
最近の感染状況
新規感染者数は、3 月 3 日も4000 人弱でしたが、 1 月最終週をピークに急激に減っています。
現在感染者数は 1 月末の 23 万人から、現在は 14 万人程度に。
死者数も3 月に入って下降し始めたようです。
予約なしでのワクチン接種
政府は引き続き、ワクチン接種が感染予防に最も効果的な策としており、 3 月も事前希望登録・予約なしで接種可能な日を設けています。
- 毎週木・金曜日 ➞ 14時 ~ 18 時
- 毎週土曜日 ➞ 10 時 ~ 18時
国家医療保険に加入していて TAJ-szám ( 社会保障番号 ) を持っている場合はもちろんのこと、未加入の外国人でも接種可能です。全額国費負担のため、接種者が支払う必要はありません。
希望登録、予約不要の接種については、下の過去記事をご覧ください。滞在許可証は原則必要ですが、中には在留邦人の方でまだ取得できていないためイチかバチか行ってみたところ接種できたというケースもありました。
- ファイザー ( EU 承認済み )
- モデルナ ( EU 承認済み )
- アストラゼネカ ( EU 承認済み )
- ヤンセン ( EU 承認済み )
- シノファーム ( EU 未承認 )
現在は 4 回目接種も、3 回目接種以降 4 か月以上経過しており、家庭医などが必要と判断すれば接種可能になっています。
規制は緩和されますが、ウィルスがゼロというわけではありません。引き続き、帰宅時の手洗いなどはしっかり行い、どうぞ気をつけてお過ごしください。
また、マスク着用義務終了=着用してはいけない、ということではありません。予防のために着用したい方はそのまま続けてください。
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