ブダペストの日本風居酒屋 WAFU さんが 3 号店をオープンしました!
2 号店に続きラーメンに特化。ですが新店舗だけでしかない <楽しみ> と <味>があります。
いったいどんなことが 「ウリ」 なのか、店長の永武昂 ( ながたけ たかし) さんに聞いてみました。
カウンター席で楽しむお店
3 号店 “ Wafu Ramen Bar – Gozsdu -” は 1 号店と同じブダペスト市 Kazincy utca / カズィンツィ通り にあります。
近くには廃墟バーやレストラン、カフェが並び、市民にはBulinegyed ( パーティー街 )として知られているエリアです。
1 号店には 60 人近く入りますが、3 号店はカウンター席のみで 9 人ほどでもういっぱいに。
ですが、目の前で調理している様子を見られるのは、カウンター席だからこそ。店員さんと直接コミュニケーションを取りながら食事が楽しめるようになっています。
ハンガリーでこういうところはまだまだ少ないので、地元の人と一緒に行くのも良いかもしれません。
3 号店のウリ 1: 自分好みのラーメンに仕上げる悦び
3 号店の大きな特徴は、ラーメンをカスタマイズできること。
つまり、自分の好みで具材を組み合わせたり、味付けを調整したりすることができるんです。
まずはどんな味のスープにするか、6 つから選びます。それには麺と卵が基本セットとして含まれていて、お値段は 3580 Ft ~ 3780 Ft。このセットは 1、2 号店で出しているものよりシンプルなので少しお安めです。
次に決めるのは、ニンニク、スパイス( 辛さ)、青ネギ、海苔を入れるかどうか、そして入れる場合はその量。例えば、 「 次に会合があるからニンニクなしで 」と調整できるので便利です。
そしてトッピングに入ります。
おススメセットは 卵 + シナチク + チャーシュー + フライドオニオンで+ 1500 Ft。
ですが自分で徹底的に決めたい、という方はアラカルト方式で 1 つずつ選ぶことができます。豆腐、木耳、高菜、チンゲン菜、バター、トリュフオイルなど、お好きなものを自由に組み合わせてください!( 各 450 Ft )
3 号店のウリ 2: ここでしか食べられない至高の一杯
選べる 6 種のスープのうち、担々、醤油、白湯は 1 号店と 2 号店にもある定番メニューです。また豚骨は 、2 号店でも看板商品。
ですがじっくり煮出した「豚骨味噌」と、クリーミーなトマトベースで海老のうま味たっぷりの「えびビスク」の2つは、3 号店限定です。
筆者はそのうち「 豚骨味噌ラーメン 」をいただきました。もともとラーメンでは豚骨と味噌が一番好きだったので、その 2 つが組み合わさるとなると否が応にも期待も膨らむことに。
実際に口にしてみると……
欲を言えば麺はもう少し細くて縮れ気味が好みですが*、スープは美味◎。豚骨にありがちな脂っぽさはそれほど感じることはなく、一方で味噌だけの時よりもまろやかさやコクがありました。総じて言うと、濃厚でありながらくどくなく、筆者には理想的な一品でした。
*麺も改良を図っており、近く、WAFU専用にとある工場で麺を作ってもらうことになりそうとのこと。
この豚骨味噌、単に豚骨スープに味噌を混ぜただけのことではありません。
白味噌と赤味噌を独自の配合でブレンドしたベースに、15種類ものスパイスや調味料が組み合わせた特製味噌ダレが使われているのです。
永武店長と 2 号店の時から一緒にメニューを開発してきた椿原弘將 ( つばきはら・こうき) さん曰く、ハンガリー人の口にもあうようにそれぞれの配分を変え、試作に試作を重ねました。
セゲド大学医学部学生である椿原さんは、大のラーメン好き。自宅でも頻繁にラーメンを作っていた他、新型コロナ流行拡大期に授業がすべてオンラインになった際は一時帰国し、広島の有名ラーメンチェーン店で修業したほど。そんな経験が結集されて、ブダペストの豚骨味噌ラーメンが出来上がりました。
実は、ラーメンの中でも醤油麺用のスープは短時間でできるため、レストランにとっては効率よく1 日に何百杯と作れるそう。対照的に、豚骨スープは煮出すのに 8 時間程度かかるうえに人が見張っている必要があるため、大量に作るのは大変とのこと。
永武さんのお店では業務用の 3500 ワットの高火力 IH 調理器を導入して、なんとか解決。ただそれでも、他のスープより手間がかかるのは変わりません。
手しおにかけて作られた一杯のラーメン、ぜひお試しください。
☆ 2024 年 4 月頃にキャンペーンをしますのでお楽しみに!☆
Wafu Ramen Bar – Gozsdu –
- 住所:1075 Budapest, Kazinczy utca 35.
- アクセス:地下鉄 1 号線 Opera 駅から徒歩 7分、地下鉄 Deák Ferenc tér駅から徒歩 8 分
- 営業時間 : 17:00-23:00 ( ラストオーダー 22:30 )
- 定休日:水曜日
- 予約:+36 70 638 7228
赤味噌が入ることで豚骨が主張しすぎず、消え過ぎず、になるんです。