「 気軽においしく食べられる和食がブダペストになかなかない 」と嘆いていた方々に朗報!!
ブダペストで人気の居酒屋風レストランWAFU が、2 号店をオープン。店長・永武昂 ( ながたけ・たかし ) さんは、地元の人だけでなく在留邦人のお腹も心も満たす場所にしたいと目を輝かせます。
必ず食したい 3 種、そして開店に至った「ある業界有名人」との出会いについて紹介します。
読者には 2021 年 7 月 15 日まで限定で特典 があるので、最後までぜひご覧ください !【PR】
【お知らせ】
WAFU Hello Buda 店は、諸般の事情により2022年10月末日をもって閉店しました。
これまでご愛顧いただきまして、心よりお礼申し上げます。
今後は、ペスト側の1号店(Kazinczy utca)に加え、近く、新たなお店をオープンする予定です。
WAFUの良い所を集結し、皆さまにご満足いただけますよう準備中ですので、ぜひ楽しみにお待ちください。
開店日が決まり次第、改めてお知らせします。
もくじ
ブダ側のおしゃれストリートフード
ブダ側*のなだらかな丘が連なる高級住宅地 ❝ Rózsadomb ( ばらの丘 ) ❞。
2 号店はその中のショッピングモール Rózsadomb Center の隣にある。緑がまぶしくバラもあちこちで咲き誇り、1 号店のあるペスト側繁華街とは随分趣が異なる。
*ブダペストはドナウ川をはさんで左側(西側)がブダ、右側(東側)がペスト。
なので、敷居の高い店を開いたのかと思っていたが、まったくそんなことはなかった。
到着すると、そこに広がっていたのは、Hello BUDAという名の、今まで当地では見たことのないような空間。
Hello BUDAの案内では「 ストリートフード &バー、そして新鮮な市場 」となっている。とにかく開放的。賑やかで楽しそう。
中は魚屋、肉屋、パン屋の他、バー、カフェ、アイスクリームなどの小さな店や屋台が立ち並ぶ。
しっかりとした食事ができるのは 3 軒で、その一つが WAFU 2 号店。
外見はおしゃれなコンテナ風。レストランのような給仕はなく、客は好きなものを買って、中央スペースやテラスに設けられたテーブルで食べるスタイルだ。
でも「カジュアル = 質は二の次」というのとはちょっと違う。この辺りの住民はグルメな人も多いので、店は厳選されている印象を受けた。
メニューはカジュアル日本食王道 3 種
そんな場所で永武店長が提供するのも、「 ファーストフード 」の形式をとりつつ 2 号店のために開発してきたメニューや 1 号店でもこだわり抜いてきた品ばかり。
具体的には、『 ラーメン 』、『 巻き寿司 』、『 唐揚げ 』の 3 品目。
ラーメンと巻き寿司には、それぞれ何種類かあるので、お好みに合わせて選べる。
ラーメン➡ 脂嫌いが完食した 2 号店限定
ラーメンは 醤油、味噌、辛味噌、豚骨。 お値段は最初の 3 つが 2500 Ft ( 約 940 円) 前後であるのに対して、豚骨だけ 3350 Ft ( 約 1260 円 ) と高い。
しかしぜひ、まずは 『 豚骨 』 を味わっていただきたい。というのも、2 号店限定の品のため。
筆者は既に 1 号店で味噌や辛味噌ラーメンは食しているので、迷いなく豚骨を注文。
濃厚なこってり感かと思いきや、意外にさっぱりしている。でもコクとうまみはきちんとある。筆者は正直なところ、味噌や辛味噌版より豚骨の方が好みである。
店長によると、スープは豚骨と鶏ガラで 6 時間くらいかけてじっくり味を出す。
いっしょに行った友人「 げこがえる 」は脂っこいの嫌い、唐揚げなんか一生食べませんと拒絶しながら生きているが、このラーメンに関しては「 ごちそうさま 」と涼しい顔してぺろりと完食。( びっくり !! )
豚骨ラーメンのポイントは、ハンガリーの旨い豚の腹肉でつくった自家製チャーシュー。その場でバーナーで 1 枚 1 枚焼き目をつけるので香ばしい。
メンマも驚くほど入っているし、キクラゲやノリ、卵といった、言ってみれば《脇役勢》もスープと絡んで◎ 《主役》のチャーシューや麺を引き立てつつ、重層的な味を生み出している。
巻き寿司➡ どれにしようか迷う愉しみ
巻き寿司も、2 号店だけで投入されたメニューだ。
サーモン、アボカド、漬けマグロ、照り焼き、海老天入りなどいろいろあって、どれを選ぶべきか迷ってしまう。
正統ラインの寿司ではないが、脱線しすぎない範囲で外国人も日本人も楽しめる品揃えと言える。
価格帯は意外にもラーメンと同じで 2280 Ft ~ 3480 Ft。一番高いのは、一つの丼でいろいろ食べられるハワイ発祥のポキボウル ( ポケ丼 )。
唐揚げ➡「負けない自信あります!」
もう一つ、ぜひお試しいただきたいのが、1 号店でも人気メニューとして君臨するコレ。
「 唐揚げには負けない自信あります 」
と店長が胸を張る逸品でもある。コロナのセミロックダウン中に、下味の調味料の配合を何度も変え、下味に漬ける時間も少しずつ変化させ進化させた。
味は「 完全に自分の好み 」。しかしこれまでオーストラリアとカナダの和食店で計 6 年修業を積み培った経験や、勘が土台になっている。
ハンガリー人が好む強い味付けに迎合するのではなく、しょっぱくなくても和食本来の「味の深み」を出すようにした。自分の好みの軸を曲げていくと結局はわからなくなってしまうから。
そんな、こだわりてんこ盛りの唐揚げ。口に運ぶと、サクッと軽やかな衣に、弾力のある鶏肉が飛び込んでくる。ほんのりした甘味を感じる。そして今度は、醤油味や塩味が広がっていく。味も、食感もいい……。
正直なところ、筆者がこれまで胃袋に収めた唐揚げの数は多すぎて、そう簡単に勝ち負けはつけられない。でも、これだけは間違いなく言える。
この唐揚げは後を引く !!
テラス席で高く青い空を見上げながら、ビールといっしょに際限なく口に運んでしまいそう。アブナイアブナイ。
すべては、あのよく食べる客から始まった
それにしても、なぜこの時期に 2 号店なのか。
WAFUは 2019 年末に 1 号店をオープンしたばかり。直後から新型コロナで街はロックダウンを繰り返し、開業資金だって回収できていないはず。それともコロナ禍だったからこそ、あえて新事業に打って出る ?
「 いえいえ、コロナとは関係なかったんです 」と永武さんは笑う。
もともと、1 号店で終わらせるつもりはなかった。中長期的には、WAFU の認知度を上げてブランドを確立するために、多店舗展開はいつも頭の中にあった。
でも、そのタイミングをつくったのは、あのハンガリー人の客だ。
彼は、昨夏からパートナーと思しき女性と足しげく 1 号店に通ってくるようになった。とにかく毎回驚くほどたくさん注文する。彼らのことを覚えないわけはなかった。
あるとき、彼は店員に声をかけてきた。「 オーナーは誰 ? 話したいんだけど 」
キッチンにいた永武さんは慌てて駆けつける。何かクレームか?
しかしそうではなかった。
彼はアーダムと名乗り、Zing Burger のオーナーだと告げた。
そしていきなり、誘ってきたのだ。「 今度ロージャドンブで新事業をするので、いっしょに店を出さないか ? 」と。これまで通っていたのは、パートナーの品定めをしていたのだった。
「 Zing Burger は知っていたので驚きました。嬉しくて、誘われた瞬間からやる気はあったんですけど、はいはいってすぐ返事したらなめられるかとも思って(笑)。なので、いったんは、考えますと言いました 」
その後、ネットでアーダム ( Susánszky Ádám ) さんを検索。フードトラックから出発し、新しいタイプの上質ハンバーガー屋 Zing Burger をオープンし、瞬く間にフランチャイズに発展させた。現在はチキンフライの店 Crunchy も展開。ブダペスト初の人気フードコート” Street Food Karaván ” の立役者も彼。考えていた以上に「 すごい人 」だった。
しかし、経費の計算は必要不可欠。アーダムさんから後日、予定地の図面、家賃、その他の経費など詳細のデータを受け取り、そこで正式に出店を決めた。迷いはなかった。
2 号店はアーダムさんのチームが動いたので、準備は比較的スムーズに進んだ。一人で何から何まで整えた 1 号店の時とは大違い。あの時は、つらいことの連続だった。でも、それがあってこそ今の WAFU の味がある。それをより多くのブダペスト市民に届けるのが、永武さんの目標だ。
( 次回の記事は 1 号店の意外な人気メニュー、店をオープンさせるまでの話、立ち上げ後の苦労話、医療従事者への配達など 。秋~冬に公開予定です。お楽しみに! )
- Web: wafu.hu
- 場所 : Hello Buda 内 ( Rózsadomb Center 隣り。 Budapest1025, Törökvész út 93/A )
- 電話 : +36 70 276 9284
- 営業時間 : 12 時~ 22 時 30 分 火曜定休
- アクセス : 公共交通機関の場合は、バス11 番、111 番、29 番。 Verecke lépcső 下車
マイカーの場合は路上駐車もしくは、ロージャドンブセンター内地下駐車場 ( 有料 )
※ 7 月15日まで、店頭で「 この記事読みました 」とスマホ画面、もしくはプリントアウトを提示してくださった方には10 %割引! 1 号店・2 号店共通です。
【 Partner PR 】 WAFU は、当サイトのパートナー企業です。