Tejbegríz ( テイベグリーズ ) をご存知ですか ? 粗粒の小麦を牛乳とお砂糖で煮た、ハンガリーでは老若男女に愛される昔ながらのおやつです。お店で買うのではなく、家庭で作るのが一般的。
誰でも手軽に作れるのですが、ここでは更に ❝ 簡単 ❞ を極めたレシピをご紹介します。シンプルだけれど、トッピング次第でアレンジ無限大。ぜひお好みのテイベグリーズを作ってみてください。
材料
- 牛乳 ( Tej ) … 500 ml
- ブーザダラ ( Búzadara ) ★… 大さじ 4 杯
- 砂糖 ( Kristálycukor ) … 2 杯
- ココアパウダー ( Kakaópor ) … お好み
★ 粗粒の小麦でセモリナに似ています。ブーザダラまたはグリーズ ( Gríz ) と言います。
さぁ作ろう!~初めてでも失敗しない作り方~
また、砂糖の量は多少減らしても問題ないです。中には砂糖を使わない方もいらっしゃるよう。
ただし、ブーザダラに関しては、 牛乳 500ml に大さじ 4 杯というのが黄金比。入れすぎても少なすぎても調理に時間がかかったり、仕上がりが滑らかでなくなることも。
一人分を作りたい時は、 250 ml の牛乳に大さじ 2 杯で。量を減らしたからと言って、それほど時短調理できるわけではありません。使用する鍋次第では、焦げ付きやすくなることもあるので、初めての場合は 2 人分で作った方が失敗しないです。
王道トッピングはココア。市販のインスタントココアパウダーの大半には、糖質や塩分が既に含まれていますので、ご自身の好みで微調整していってくださいね。
その他、シナモンやフルーツをのせても美味しいですよ。
アレンジ編
全体が満遍なく甘いのはあまり好きではないので、砂糖は煮る時は入れず、完成後にトッピングでふりかける派です。
まったくの自己流ですが、輪切りにしたバナナと小さく切ったサツマイモを砂糖の代用として入れて煮ることも。自然の甘味オンリーでいただきます。
他には、火を止める直前に溶き卵を回し入れることもあります。そうすればタンパク質もきちんと取ることができて栄養価アップに。 そこにバニラエッセンスを加えると、プリンぽい風味になりますよ。
果物ならば、ベリー系と合わせるのが好きです。どんなものと組み合わせるか、既成概念にとらわれずに自由な発想で楽しんでくださいね。
保育園などでもおなじみ
食べ慣れていない人から見ると「 美味しいの? 」と疑問に思うような、ドロッとしていてインスタ映えゼロな見た目。ですが優しくどこか懐かしい味わいで、一皿分なんてペロッと平らげてしまいます。
保育園の朝食* やおやつでも定番メニュー。牛乳でなく粉ミルクで作れば離乳食にも早変わり ! 歯がまだ生えそろっていなくても食べられるので便利です。
* ハンガリーの保育所や幼稚園などでは、朝食も出されます。
その他、ハンガリーでは病院食としても登場します。食欲がない時などにも食べやすいようです。
イメージとしては牛乳プリンに近いですが、ブーザダラの粒が残っているので、舌触りは弾力あり。でもライスプディングほどの粒々触感はないです。
昨今は食品の値上がりが驚異的ですが、テイベグリーズ朝食はリーズナブルに満腹になれます。
ゼラチンを使って固める必要もなし。ブーザダラさえ手に入れれば、あとはどの家庭でも常備しているであろう牛乳と砂糖を足せば作れます。
牛乳アレルギーの方は代替品で作ってみるのもあり。チャレンジされた方がいらっしゃったら、つくレポお待ちしています!