ハンガリーなど中欧で気をつけたいのがマダニ ( kullancs / クーランチ ) です。専門家によると、この冬は特に暖かかったため、死滅しない幼虫の卵も多く、数も多くなりうるとのこと。
予防接種を受ける場合は、マダニ・シーズン前に行うことが大事。今回は Bkk さんからお寄せいただいた、お子さん 2 人の予防接種体験談です。
もくじ
プライベートクリニックで接種
Bkk さんは、駐在帯同でブダペストに引っ越してきて約 3 か月。11 歳と 8 歳のお子さんがいます。
予防接種を受けることにしたのは、春以降、学校の校外学習で公園や地方に出かけることがあるため。
マダニは、その一部が病原体を持っているため、咬着されるとウィルスが伝播し病気になるリスクがあります。
感染症の代表例は、「 ダニ媒介性脳炎 」と「 ライム病 」。
予防ワクチンは脳炎に対するもので、ライム病に罹ってしまった場合は主に抗生物質で治療します。
接種に行ったのは、外国人駐在員らがよく利用するプライベートクリニック FirstMed ( ブダペスト1 区 ) でした。( 英語で対応可 )
「 家から通いやすく、普段から利用しているため 」だったとのこと。
予約は電話やオンラインでも可能ですが、Bkk さんは直接受付に行かれ取りました。
ブダペスト市内のプライベートクリニックの便利マップはこちらから
診察と注射
Q : 診察はどんな流れでしたか?
Q : 注射はどんなものでしたか?
注射を打つのは、腕の方に近い位置。特別痛いわけではなさそうでした。
チクっとするくらいだそうです。
Q : 診察の他に、書類に回答や署名をすることはありましたか?
Q : 注射後、気をつけるようにと言われたことはありますか?
Q : 予防接種費用はいくらでしたか?
診察費 14,400 Ft
ワクチン 9,310 Ft
100 Ft ≒ 35.7 円 ( 2020 年 2 月現在 )
マダニ予防接種スケジュール
ハンガリー国内で現在、接種可能な予防ワクチンには、FSME Immun ( Pfizer 製造 ) と、Encepur ( GSK Vaccines 製造 ) があります。いずれも、大人用、子ども用があります。
接種は 3 回、同じものを同量ずつ。
2 回目は通常 1 ~ 3 か月後、3 回目は 5 ~ 12 か月後。( Bkkさんは、2 回目が1~2か月後、3 回目は半年~1年後と言われたそうです。)
その後 3、5 年毎に追加免疫のための投与をします。
なお、2 回目は、「クィック」と言って、前倒し接種も可能です。
表: 予防接種スケジュール
マダニは咬まれないようにすることがまず大事です!
当サイトのマダニ記事 ( 上・下 ) で詳しく扱っていますので、参考にしてみてください。
一方、下の子は、その前に風邪をひいていたため、医師の質問に答える形でかなり細かく話をし、診察もありました。
具体的には、上半身裸になり、胸の音、耳、鼻、喉、お腹の音を確認。また、膝を曲げ、首を持ち上げる検査までありました。
それで、注射が可能と判断が下り、ようやく注射器が準備されました。