政府は 4 月 6 日、新型コロナ制限措置の一部を翌日 7 日から緩和すると決定しました。昨秋に一連の制限措置が導入されてから約 5 か月。初めての緩和となります。第 2 段階緩和実施の目途も含めて、最新情報をまとめました。( 情報は 2021 年 4 月 6 日現在、その後一部更新情報あり )
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ワクチン接種 250 万人達成で緩和開始
政府が制限措置の緩和に踏み切ったのは、コロナワクチン接種者 (1回目) が 250 万人を超えたため。
現在、国家ワクチン接種プログラムの対象となっている 18 歳以上の人口は約 800 万人のため、これでは「 集団免疫 」がついたとはまだ言えません。
それでも政府の説明によると、「 250 万 」は、65 歳以上の接種希望登録者のほとんどが受けたことを示す指標とのこと。そのため、市民や事業者からも希望が多かった、夜間外出禁止や店舗営業規制を一部緩和することに。
- 夜間外出禁止は 22 時から翌朝 5 時までとする ( 従来は 20 時から翌朝 5 時まで)
- 店舗は 21 時半まで営業可能とする。すべての商店、サービス提供店が営業可能 ( 従来は 19 時半まで。また、生活や仕事に必要な店のみ営業可 )
ただし、客数は売り場面積 10 ㎡ あたり 1 人までとする ( 14 歳未満、高齢者や障碍者付き添い人は人数にカウントしない )
制限措置の大半は残ったまま
- マスクは、屋内に加えて、屋外すべての場所で着用義務 ( 緑地除く )
- 幼稚園は閉鎖、小学校はオンライン授業。→ 4 月 19 日に登園、登校可能になる予定。(4月14日追記: 小学校高学年=5~8年生の対面授業再開は5月10日に先延ばし決定)
- 高校 ( 9年 ~ 12 年生 ) はオンライン授業。
→ 4月19日に対面授業再開の予定。対面授業の再開は5月10日に先延ばし決定 - 緑地公園、植物公園はオープン可能。森林地帯での散策も可。屋外での個人のスポーツは可 ( ただし独りか同居する人とのみ、他人とは 1.5 メートルソーシャルディスタンス確保 )
- ソーシャルディスタンス 1.5 メートル可能な場所では確保する
- 在宅勤務切り替えが可能な分野は、切り替え推奨
- 国境検問を強化 ( 陸路 ) 。物流は滞りないようにする
- 集会、イベントは原則禁止 家族・プライベートの集まりは、最大 10 人。葬儀は最大 50 人。スポーツ試合は無観客
- レストラン、カフェは閉鎖 デリバリー、テイクアウトのみ可能。工場内などの食堂は営業可能
- ホテルは商用・教育目的の訪問者のみ宿泊可能。観光目的は不可
- 余暇施設は閉鎖 ( 美術館、博物館、劇場、映画館、動物園、フィットネスジム、プール、温泉等 )
- 大学はデジタル授業、寮は原則閉鎖
- 商用の屋外、立体駐車場の 19 時~翌 7 時まで無料。禁止されている区域以外の路上駐車は無料
緩和第 2 段階は、ワクチン 300 万か350 万人
政府は、今後もワクチン接種者数の増加に応じて、制限措置を段階的に解除していく方針です。
オルバーン首相によると、緩和第 2 段階実施のための指標は 300 万人か 350 万人。計算では、300 万人達成は 4 月 13 日前後。350 万人達成はその 1 週間後。
達成後、レストラン、カフェのテラスでの営業は再び認められることになります。
( オルバーン首相が14 日に発表。なお、300 万人は 4 月 13 日に達成済み )
しかし、成人人口の 5 割前後の接種で集団免疫ができるだろうとしている専門家らですら、全面的な制限解除ができるのは 5 月末か 6 月頭だろうとしています。
一方、これまで慎重な見方を多く示してきたスラーヴィク・ヤーノシュ感染症専門家 ( 南ペシュト中央病院 ) は、英国型変異株が登場したため、人口の 70 ~ 80% が免疫をつけている必要があるだろうと話しています。つまり、680 万人 ~ 780 万人。「おそらく夏には、日常が取り戻されているだろう」とのこと。 ( 出典: 政府コロナ対策本部 )
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