[PR] ようこそ和食店 WAFU へ ~全 5 店舗の魅力と今後

 

ブダペストの和食レストラン『 WAFU 』は、2019 年末 のオープン以来、直営店が 5 店舗に拡大。それぞれの魅力を、オーナーの永武 昂 ( ながたけ たかし) さんの言葉とともに紹介します。

そして WAFU の挑戦はまだ続きます。今後、どのように進化していくのでしょうか。最後に、これからの展望についても伺いました。

 

それぞれ楽しめる WAFU 店舗

下の表は、各店舗の基本情報です。

同じ「ラーメン専門店」でも、雰囲気が異なり、提供するラーメンの種類も少しずつ違います。各店舗を巡る“ ラーメン食べ歩き ” を楽しむのもよいかもしれません!

マップは、本記事末尾をご覧ください。

 

表内の情報は 2025 年 3 月末現在。


1 号店のおススメ

 


1 号店の最大の特徴は、豊富なメニューの数

他店でも定番のから揚げやおつまみは楽しめますが、ここは日本の居酒屋風の雰囲気が魅力で、他店にはない多彩な料理が味わえます。

ロール寿司が食べられるのもここだけ。サーモンやホタテを使ったもの、ベジタリアン向けのものなど、いくつか種類があります。

 

永武店長
おひとりで気軽に立ち寄っていただくのもいいし、お店を拡張したのでグループでの飲み会にもいいですよ。在留邦人の方々にも打ち上げで使ってもらったりしています。

 

2 号店おススメ


2 号店は、『Ramen bar』という名の通り、ラーメンに特化

ここは、永武さんが「現地の風土に合わせ、その良さを引き出したラーメン」を生み出すために注力したお店でもあります。日本からの輸入に頼らず、現地で調達できる食材のみで豚骨スープを作り上げました。

さらに、じっくり 5 時間かけて低温調理したチャーシューも逸品です!

詳細はこちらから:

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2023.09.29

 

永武さん曰く、2 号店の成功を受け、以降の新店舗はすべてラーメン専門となりました。

 

3 号店のおススメ


1 号店と同じ通りにある 3 号店は、カウンター席のみ。サクッと食べて、サクッと帰れる気軽なスタイルです。

ここでの最大の楽しみは、自分の好みで具材を合わせたり、味付けを調整したりしてラーメンを「カスタマイズ」できること。卵、シナチク、チャーシューなどお馴染みのものから、豆腐、高菜、トリュフオイルなど自由に選べます

注文票。自分の好みにぴったりのラーメンを作りましょう。

スープは 6 種類。他のお店でもある坦々、しょうゆ、白湯、豚骨の他、ここでしかない「豚骨味噌」「えびビスク」から選びます。

特に、豚骨味噌は、単に豚骨スープに味噌を混ぜただけのことではありません。どんなこだわりを持って開発されたのか、またそのお味については、こちらをご覧ください。

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4 号店のおススメ

 

ブダ側にある唯一のお店、4 号店でお試しいただきたいのが北海道風味噌バターラーメン。当店限定です。スープは、他店のような豚ベースではなく、鶏を使っています。

『 味噌 × 鶏 × バター』が織りなす味わいは、コクは増しているのにしつこさがなく、気がつけばあっという間に完食するほど。

また、おにぎりもおススメです。特に、チャーシューとキムチをたっぷり詰めたタイプは、4 号店のみ。( チャーシューだけでなくキムチも自家製です! )

 

チャーシューキムチおにぎりの断面図。ご飯に対する具の比率が不均衡なほど、たっぷり。

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5 号店のおススメ

 

2025 年 2 月にオープンしたばかりの 5 号店は、ブダペスト中心のお店が立ち並ぶヴァーツィ通りから近い場所にあります。

ここだけで食べられるのは、『まぜそば』

麺に既にタレが絡めてあり「スープがないラーメン」です。

 

ソースはごま油、かつお、しょうゆ、ガーリック、チキンパウダーなどでできていて、腰のある麺とうまく絡まっています。

上に載せられたボリュームたっぷりの具材と混ぜながら食べると、口の中で旨味がどんどん広がります。

 

永武店長
まずは普通に混ぜながら食べて、途中からゆずオイルを入れて食べてみてください。また違った味になって 2 度楽しめますよ !

スープが入っていない分、テイクアウトも安心です。

 

これからも前進

開店以来 5 年で、5  店舗にまで拡大した WAFU さん。次はどこへ向かうのでしょうか。

2025 年は国内での直営店の出店計画はないものの、フランチャイズ展開に向けた準備が進行中。一方、国外ではお隣オーストリアへの出店が目標。実現すれば初の海外進出となります。

今年 1 月にはブダペスト市内に自社の調理工場  Central Kitchen  を設立。これで、ようやく自社で麺を作れるように。また、ネギやたまご、シナチクなど全店舗で使う食材をここで調理し、配送しています。

永武さんは、これを活用し、将来的には WAFU ブランドのラーメンセットや冷凍食品をスーパーに卸す構想も描いています。

 

しかし、ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。

 

 

永武さん ( 5 号店にて )

 

1 号店の立ち上げでは内装工事などを巡り、いくつものトラブルに見舞われることに。その後も、人に騙されたこともありました。

オープン直後には、新型コロナのパンデミックが発生。店は閑古鳥が鳴き、仕入れの最低注文数すら満たせず、自らショッピングカートを引いて買い出しに周る日々でした。

 

永武さん
地獄でした。もう 5 年前には戻りたくないですね(笑)

 

それでもここまで成長できたのは——

 

永武さん
仲間がいたからです。そして根拠はないんですけど、もともと楽観的なので、” 絶対成功する ” と思ってました。

 

 

ただ、以前とは変わったこともある言います。

 

永武さん
ハンガリーに来たばかりの頃は ” 夢見る少年 ” みたいでした。でも、今は現実を見て、無茶をしない大切さも学びました。

 

外国人だけでなく日本人にも満足してもらえる和食の味を追求する姿勢には変わりなく、挑戦も続きます。ですが 5 店舗を抱える今、任せるべきところは信頼するスタッフに託しながら、仲間と一緒に成長し続ける、と語ってくれました。

今後の WAFU の進化をお楽しみに!

「心の底から ありがとう」は、当地在住の書道家・光井一輝さんの作品。店舗により内装は異なりますが、これは共通。

 

店舗マップ


写真は WAFU 提供、もしくはハンガリー健康手帖撮影

ABOUTこの記事をかいた人

鷲尾亜子

1997年よりハンガリー在住。日本とハンガリーでの新聞記者の経験を活かし、現在、Twitter では「 ハンガリーのニュース 」、また政治経済ニュースレター「 ハンガリー経済情報 」( 有料 ) を配信中。