ウイルスが蔓延しやすい時期に大切なのは、予防を心がけること。今回は、自然のパワーを使った感染症対策をご紹介します。登場するのは、ハンガリー産プロポリス。その効能や、抽出液を使った製品の手軽な利用方法をお届けします。
プロポリスとは?
Propolisz ( プロポリス ) とは、ミツバチが集めた樹木などの新芽と、自らの酵素成分を含む唾液とが混ぜあわさってできた物質のこと。
とはいっても、いまいちピンときませんね。はちみつの一種と思われた方が多いかもしれません。
どちらもミツバチが作り出すものですが、実は、中身も見た目も全くの別物です。それは作られる目的が違うから。
はちみつは、ミツバチたちの主食。それに対して、プロポリスは巣を守るための鎧のようなもの。
ミツバチたちは巣の内側にプロポリスを塗り付け、衛生状態を保ったり、補強したり、外的からの侵入を防ぎます。
それを食べることで、ウイルスや細菌の増殖を阻み、免疫力 UP や炎症を抑えることが期待されています。まさに、天然の抗菌・抗生物質なのです。
その他、血圧を下げたり、優れた鎮痛作用や慢性的な潰瘍の治療にもよいとしています。
でも薬とは違い、いわゆる昔ながらの健康補助食品です。その成分は、主にミツバチたちが木の樹脂から集めたもの。( 巣の中で他の物質と混ざりあってできるため、中身は非常に複雑です )
世界各地で採取していますが、ハンガリー産の特徴は、下記の樹液等によって作り上げていること。
ハンノキ属 ( Éger / エーゲル )
ヤナギ ( Fűz / フゥーズ )
ヨーロッパグリ ( Szelídgesztenye / セリードゥゲステニェ)
オーク ( Tölgy / トゥルジ )
フラボノイドをはじめ、各種ビタミン類 ( B1、B2、B6、C、E ) やアミノ酸、酵素にミネラル ( K、Na、Mg、Al、P、Si、Va、Co、S、N、Zn ) などの有用成分を含んでいます。
サプリメントのような粒タイプもありますが、ドラッグストア等でよく見かけるのは滴剤 ( Csepp / チェップ ) 。
プロポリスそのものは高級品ですが、成分を抽出した製品からも摂取できます。
ここでは、この液体状のプロポリスでリーズナブル & 手軽にできる感染症予防法をお伝えします。
うがい薬で日常使い
使用書によると、プロポリス滴剤を使うことで、軽度の感染症による上気道の疾患を予防することができるようです。
では、どうやって使うかというと、一番簡単なのは、うがい薬として。
コップ1杯に 5~10 滴 ( お好みで ) を垂らします。
いつものうがいに、プロポリスを足すだけなので、とても簡単です。( 飲まないので、1 日に何度も使って OK )
私はいつも 5 滴ほど垂らし、1 日に 2~3 回ほど ( 外から帰る度に ) プロポリスうがいをしています。
当地のドラッグストアだと、1500 Ft 前後 ( 530 円程度 ) で入手できるので、普段使いできそうな価格です。
開栓後の保存期間 は、6ヶ月。常温 ( 25 ℃ 程度) で直射日光の当たらない場所で保管してください。
( *Ft = ハンガリーフォリント、100 Ft ≒ 35 円、2020 年 2 月末現在 )
その他の飲み方 & 注意事項
滴剤は、もちろん飲むこともできます。食すことで、尿道や胃腸の炎症を和らげることができるそう。
当地でおすすめしているのは、砂糖やシロップに混ぜたり、パンにふりかけて食べる方法。 というのも、そのままだと少し苦味があるため。
自宅では、コーヒーに混ぜる場合も、ヨーグルトに合わせる場合も、はちみつなどを少々加えて味をごまかします。
料理の味をガラッと変えてしまうほどではないので、割と何にでも合わせやすいです。
一般的には 20 滴を 1 日 3 回摂ることを勧めていますが、ご自身の体調に合わせて分量を調整するのがよいでしょう。
またデンタルケアにも良いとしています。当地ではプロポリス入りの歯磨き粉なども市販しています。
花粉などにアレルギーがある方にはおすすめしていません。また、異変を感じた場合は、直ちに使用を止めてください。
胃や十二指腸、腎臓の疾患や胆石、糖尿病を患っている方の利用も推奨していません。必ず医師に相談するようにお願いします。