病気には本来、カッコいいも悪いもないはずなのに、他人に話しづらいのが痔。医者に診てもらうのを躊躇してしまう人も多いのでは? 外国ではなおさら気が進まないかもしれません。まずは自分で何とか、、、と思うときの、処方箋なしで買える薬やクリームをご紹介します。
痔に関するハンガリー語
市販薬を買うにも、医者に行くにも、まずは基本的な単語を把握しておくと便利です。 痔の種類と症状を、表にまとめました。病院に行く場合は、肛門科 ( proktológia ) を受診してください。
処方箋なしで買える薬
さて、ここからが本番。痔は決して稀な病気ではなく、我が家でも 2 人がしばらく前からトラブルに見舞われています。そこで、これを機に薬局に行くことに。
薬局でまず聞かれたのは、「 軟膏 ( クリーム ) と坐剤、どちらが良い? 」でした。 2 人とも、肛門外にできていたので、軟膏をお願いしました。その他、飲み薬もあるそうですが、直接患部に塗布する方が効果的と思い、迷わず軟膏に。
軟膏 ( kenőcs / ケヌーチ ) ➡ 肛門付近や、肛門外側の痔に ( 切れ痔や外痔核 ) 。 スポイトのようなものがついている製品もあり、その場合は注入軟膏として内痔核にも使えます。
坐剤 ( kúp / クープ) ➡ 肛門内部の痔に ( 内痔核 ) 。
痔の薬の主成分について尋ねたところ、基本は抗炎症成分。その他に、かゆみ止め成分や抗菌成分などが含まれます。薬剤師によると、どの製品も似たり寄ったりとのこと。
でもせっかくなので、“ Reparon ”と “ Proktis-M Plus ”と、あえて違うものを買ってみることにしました。家族間の使いまわしは厳禁、ということだったので、1 人 1 本ずつに。
Proktis の方は、アロエベーラやキンセンカなど、植物由来のモノが多く含まれているというところにも惹かれました。
家に帰って開けてみると、それぞれ、手を使わずに済むスポイトのような容器付きでした。 ただ、Reparon は包装もされておらずそのままボンと。また、Proktis の方は袋に入っていましたが、いずれも 1 本だけ。「 使用後は洗ってください 」とありました ( 笑 ) 。衛生管理面で心配でしたので、家人には使い捨てコットンパッドで塗布してもらうようにしました。
実際に 1 週間使用してみての感想は、、、
どちらの軟膏も、痛みやヒリヒリは抑えられたとのこと。痔も気のせいか、小さくなった感じ。少なくとも悪化しなかったことは確かです。
ただ、「 完治 」したわけではありません。市販薬は応急処置にはなるかもしれませんが、慢性化している場合や、他の病気が心配な場合は医師に診てもらった方が良さそうです。
意外なものが痔のクリームに
当サイト管理人の友里さんと私は、「 何かおもしろいものはないか 」と時々ドラッグストアをチェックしていますが、ある時、意味不明なパッケージを発見! 美脚の女性が、栗のようなイガイガの椅子に、優雅に座っています。「 いったい何に使うの ? 」
上には、“ aranyér védőkrém ” との表示。つまり、「 痔向け保護クリーム 」。この言葉を知らないと絶対に想像できません!! しかも、置いてあったのは、マグネシウムなどサプリメントのコーナーでした。
栗のような椅子は、どうやら成分の Vadgesztenye ( トチの実 )、と後から合点。
調べてみると、トチの実 ( マロニエとも言われます ) には、炎症やかゆみを抑える効果などがあります。さらに殺菌効果も期待できます。そのため民間療法として、痔には昔からよく使われていたそう。実は、先ほど挙げた Proktis にも入っています。
ドラッグストアで発見したトチの実シリーズには、軟膏に加えて、ウェットティッシュもありました。 たまたま、管理人同様にドラッグストア探検が好きな読者「 すみれさん 」 ( 妊娠中 ) が、ティッシュタイプを使ったと言うので感想を伺うと、、
*クリーム、ウェットシートともに、説明書によると、妊婦、授乳中でも使用可です。また、メントールが入っているので、塗布すると少しひんやり感があります。なお、両方とも医薬品対象外です。
痔は一度良くなっても、再発が多いことでも知られています。薬だけに頼らず、食生活や生活習慣の見直しや ( 座りっぱなしはよくありません ) 、おしりを清潔に保つことも大事。様々なことを総合的に行い、トラブルから解放されることを願っています!
大正製薬 「おしりのトラブルマメ知識」
Hazipatika.com Az aranyér szövődményei
Hazipatika.com Gyógynövénytár-Vadgesztenye
実はある日、鮮血が出て、何事!と焦ったら、、、切れ痔だったことが判明しました。初めての経験ですが、妊娠するとできやすいことを後で知りました。
薬はむやみに使えない中、マロニエシートを試してみましたが、大活躍でした! 3 日くらいで、ほぼほぼ治ったように思います。先生にも一応伝えて、特に使用を禁止されることもありませんでした (*)。 ハンガリー国産製品ですし、今度帰国したら、日本の父にもお土産で持っていこうと思います。