アスパラガスさん ( 在住約 20 年、50 代 ) はこれまでずっと美容院で髪を染めてもらっていましたが、初めてセルフカラー剤を買って自宅で白髪染めをすることに。
ハンガリーではどんなものが売っていて、どんなことに注意すればいい? 体験談を綴ってもらいました。
おしゃれ染めをしてみたい方にも参考になりますので、ぜひご一読ください。
もくじ
セルフカラーを選んだ理由
私が染め始めたのは 30 代前半の頃。家系なのか、20 代後半から既に白髪が出始めました。
ハンガリーでもずっと美容院で染めてもらっていましたが、新型コロナの制限措置の一環で美容院も営業禁止という大ピンチに。
しばらく我慢しましたがさすがに白いのが目立ってきてしまい……
かといって、近年市民権を得つつある《グレイヘアー》にする勇気や忍耐力もなく。そのため、やむを得ず自宅で染めることにしました。
日本では一時帰国中にしたことがありましたが、ハンガリーではまだなし。
まずは、どんなカラー剤が売っているのか調べることにしました。ハンガリー語では、hajfesték / ハィフェシュテーク と言います!
ハンガリーで買えるカラー剤
制限措置の真っただ中でもドラッグストアは開いていましたので、Müller ( ムッレール ) 、dm ( ディーエム )、Rossmann ( ロスマン ) に行ってみました。
棚にダーッと陳列されていて目がチカチカ状態に。
でも、どのお店でも見つかったのは次のブランドです。日本でも売ってますね。
- L’ORÉAL ( ロレアル )
- Schwarzkopf ( シュワルツコフ )
- Garnier ( ガルニエ )
- Syoss ( サイオス )
お値段は安いので 700 Ft ( 約 250 円 ) 台から。オーガニック系になると 4000 Ft ( 約 1400 円 ) 以上もありました。
その他、ネット通販もチェック。
それらを通してわかったことをまとめますと……
- ハンガリーにあるのは欧米からの輸入品で、国産品には遭遇せず。日本で売っているブランドも多い。
→ そのため、パッケージ内の使用説明書に英語がついているものもあるし、ネット検索してみると日本語でも動画やブログなど参考になるのが見つかる。 - 天然系商品では、その代表格 Henna ( ヘナ ) も何種類か入手可能。
ちなみにお店では、天然系はケミカル系とは別に《Bioコーナー》に置いてあることがある。 - 必ずしも『おしゃれ染め用』、『白髪染め用』で棚が分かれているわけではない。
そのため、白髪に使いたいときは、ősz hajra ( 白髪用 ) と表記のあるものを選ぶ。
私が選んだのはコレ — おしゃれ染め・白髪染め両方にOK
HERBATINT ( ハーバティント ) 1N ( BLACK ) 。
ドラッグストア Rossmannで 3,700 Ft 弱でした ( ネット通販もあります。ちなみに Müller と dm では売っていませんでした )
このブランドは、ものすごく明るいブロンドから黒までありますので、おしゃれ染めにも使えます。
もともと地肌も髪も強くないので、天然系を探していました。
ですが、ヘナは選択肢から除外。
日本一時帰国中に試した際に、匂いがダメだったのと、ほとんど染まらなかったためです。 ( その後、ヘナで白髪染めをするにはまずオレンジを入れてから、その後黒を入れるという1日がかりの作業が必要という動画を観て、自分にはとてもではないけれど無理と断念。 )
ネット検索中に見つけたのが《ハーバティント》です。
成分は 100 % オーガニックではないようですが、アンモニア、アルコール、パラベンは不使用で敏感肌用の皮膚科テスト済みとのこと。一方で 8 種類のハーブエキスが配合されているというのに惹かれました。
また日本でも販売されているため、ネットで日本人の方のレビューも参考にできました。( ← 日本人の髪質は欧米人と違うので、ここ重要です )
いよいよ塗ってみます !!
まずはパッケージの中身を確認。
2. haircolor gel ( カラー剤 )
3. normalizing shampoo ( シャンプー )
4. royal cream ( トリートメント )
※使用説明書にハンガリー語はありますが、それぞれの容器にはありません。容器には英語表記あり。
あれ、手袋が入っていない!と思ったら、使用説明書に貼りつけられていました。
ただかなり大きくて大雑把な形なので、私は手首にゴムをしてずれ落ちないようにしました。
- 刷毛 → 私はドラッグストアで 400 Ft ( 約 150 円 ) くらいのものを購入。
刷毛の反対側の先端がとがっていて髪の分け目がつけやすいものを選びました。ブラシなどが売っている棚にありました。 - 容器 → カラー剤を混ぜるもの。
- シャワーキャップ → 塗った後にかぶっておくと安心です。ホテルにあるような使い捨てが便利。
- 汚れても構わないタオルやカバー → 肩にかけておくと洋服を守れます。
- ティッシュか布巾 → カラー剤が周りにはねてしまったとき拭けるように。すぐに拭かないと落ちなくなる恐れあり。
パッチテストは必ず
すぐにでも染めたいところですが、使用前のアレルギーテストはケミカル系・天然系に関係なくしておいた方がよいでしょう。
アレルギーがない方も体調や体質の変化で、頭皮が痛くなったりかぶれたりすることもあるそうです。ハーバティントでは他のカラー剤同様、48 時間 ( 2 日 ) 前のテストが勧められています。
やり方は簡単。
ヘアーカラージェルと顕色剤を1:1の割合で少しだけ容器に出し混ぜ、綿棒で腕の内側などにつけておきます。
ここで赤くはれたり、痒みや違和感が出たら使用中止が無難です。
手順
パッチテストで大丈夫だったら、実際に染めていきます。
作業工程はシンプルですが、もっとも手こずったのは「塗るとき」。べたっとして満遍なく塗るのに奮闘しました。
塗り方のコツは YouTube などでたくさん動画がありますので、事前に確認しておくといいと思います。
染める前の 24 時間は、シャンプーをしないように。自然にでる油分が頭皮を守ってくれるようにするため。
生え際には肌を保護するため、クリームを塗っておくといいです。
染まり具合や使用感は合格レベル ?
最終的にはこのようになりました! どうでしょうか ??
ヘナや白髪染めシャンプーよりも染まりやすかったです。
使用説明書に英語がついていたのでハンガリー語の苦手な私には助かりました。でも、読めなくてもわかるほど使い方は簡単でした。
使用中にイヤな匂いがないのも◎。頭皮や髪も痛むことがありませんでした。ボブの長さで 2 回ほど染められます。
……と、ここまで書くと良いこと尽くしのような感じですが、1 点だけ難点あり。
それは、ケミカル系と比べると落ちるのが早かったこと。
天然系がそれほど強くないのは宿命なのか、それとも私の塗り方が悪かったのかは不明です。
もっとも合格ラインは超えていると思います。これからも他の天然系を試しながら、より良いものが見つからなかったらハーバティントに戻るつもりです。
ハンガリーの美容院ではよほどの高級店でない限り、自分が使用したいカラー剤を持ち込むことも可能です。お気に入りのがあれば、美容師さんに相談してみてください。
おしゃれ染めの場合、日本人の黒い髪にはかなり明るい色を合わせないと暗いままになるとよく聞きます。2 段くらい明るい色を選んでみてください。