ハンガリーでメジャーな総合感冒薬と言えば、お湯に溶かして飲む ” Neo Citran ( ネオツィトラーン ) “。でも、同じような薬はその他にもあります!
今回は、他商品についても、成分、価格面から徹底比較。便利な表付きです。
また、主要成分であるパラセタモール ( アセトアミノフェン ) の 1 日の服用量の目安についても末尾に掲載しています。選ぶ際にご活用ください。
お湯に溶かすタイプのいろいろ
ネオツィトラーンの他に、お湯に溶かして飲むタイプでは
◎ Coldrex
◎ Rubophen
◎ Wick
◎ Grippostad
◎ Loligrip
など、いくつもあります。
( すべて処方箋なしで購入可能 )
基本有効成分を調べてみると、、、
実はみんな「パラセタモール」
ナァンダ、同じじゃないの ( 笑 )
解熱鎮痛薬の一つで、発熱、寒気 、頭痛、関節の痛みなどの症状改善に用いられるのが一般的。
日本では「 アセトアミノフェン 」と呼ばれ、新コンタックやエスタック総合感冒薬などに含まれています。
服用量については、末尾ボックスをご覧ください!
ただし、細かく見ていくと次のような違いがあります。
✓ パラセタモールの含有量
✓ その他の有効成分
鼻づまり、咳向けなどの組み合わせ方、および分量
✓ 味
レモンの他、さくらんぼ、ブラックカラントなど。メンソール香り付きもあり。
サッカロース ( 砂糖の主成分 ) の含有量は、それぞれ角砂糖 1 個弱程度。
( 各商品とも、 1 袋 約 5 グラム中、2 ~ 3 グラムがサッカロースです。 ネオツィトラーン普通タイプは、1 袋 22.3 グラム中、19.99グラム。)
商品ごとに、主要成分と実際の分量をまとめてみました。
表 : お湯に溶かす主要粉剤、成分比較 ( 処方箋なしで購入可能 )
価格の比較
次に、お値段比較。
ここでは便宜上 10 袋もしくは 12 袋入りの価格、また 1 袋あたりの価格を掲載しました。( 薬局やネット薬局により価格は異なるのでご注意ください。また時折、セールをしていることもあります。 )
表: お湯に溶かす主要粉剤、価格比較 ( 処方箋なしで購入可能 )
1 袋 200 フォリント以下のものもあります。でも、1 日の服用回数にもよるため「 どれが一番お得 」とは言い難いです。
成分の違いも勘案したうえで、ご自分の症状や味の嗜好に合わせて選ぶのがよいと言えましょう。お役に立てれば幸いです。
インフルエンザへの免疫体制を整えるには予防接種が推奨されています。
また、糖尿病、高血圧、甲状腺、心臓、肝臓などに疾患がある場合は、主治医とかならずご相談ください。長引く場合も、きちんと受診しましょう。
おまけ ( パラセタモールの服用量 )
パラセタモールの服用量は、年齢、体重、症状に応じて増減します。
生後 3 か月 ~ 12 歳 :
1 回の服用につき、体重 1 キログラムに対し 10 ~ 15 mg。 ( 例 : 体重 10 キロならば、100 ~ 150 mg ) 服用は 24 時間以内 4 回まで。
生後 3 か月未満の場合は、医師からの指示があったときのみ服用可能。
12 歳 ~ 18 歳 :
1 回の服用につき、500mg 。服用は 24 時間以内 4 回まで。1 日の総量は 2000 mg まで。
18 歳以上の大人 :
1 回の服用につき 500 ~ 1000 mg 。服用間隔は 4 ~ 6 時間。1 日の総量は 4000 mg まで。
出所: 国立医薬・栄養研究所 ( OGYÉI )
OGYÉIは、パラセタモールの過剰摂取は肝臓に害を及ぼしうると注意喚起しています。粉剤の総合感冒薬は甘いのでついつい飲みすぎ、、となりかねないため、上表で紹介したものはすべて薬局でしか購入できないことになっています。用法はかならず守ってください。