温泉大国ハンガリーで、寒さも吹き飛ばす熱~いスポットをご紹介していきます。今回は、私が実際に行ってきたブダペスト市内のおすすめ温泉施設のお届けです。当地のものは、日本よりも湯温がぬるめなイメージがありますが、40 度以上の温泉をリストアップ!温もるだけではなく、湯治目的でも愛好者多数な名湯へご案内します。
もくじ
①Rudas Gyógyfürdő ( ルダシュ温泉 )
16世紀のオスマン帝国統治期に作られたトルコ式の浴場。一番あたたかいお風呂は、42 度! 熱いお風呂がお好きな方に GOOD です。また旅行で来られた方でもアクセスしやすい立地。運動障害や関節痛などの症状に良いとされていますので、旅の疲れを癒すにも ◎ 。
そして、ここのオススメは最近設置された露天風呂 ! すぐそばを流れるドナウ川からブダペストの素晴らしい夜景が楽しめる温泉はココだけです。そのため観光でもホットな場所となっています。
● アクセス : バス 7・8E・110・112 番、トラム ( 路面電車 ) 17・19・41・56・56A 番、夜行バス 907・973 番
● 営業時間:06:00-20:00 ( 受付は 19:00 まで )
※ 金曜日と土曜日は 22:00-04.00 で夜間営業をしています。( 混浴 )
● 女性限定入浴日は火曜日、月・水は 12:45 まで、金曜日は 10:45 までは男性限定。土日は混浴となっています。
※ プールやウェルネス ( 露天風呂含む ) は、男女の制限なし。
● 入浴料 ( 2024年度版に更新しました )
トルコ式浴場のみ 平日 6,400 Ft ※木曜日は12:45まで、金曜日は10:45までで、休日は当チケットの販売なし
全浴場への入湯料 平日 9,300 Ft、休日 12,200Ft
● 慢性および亜急性関節炎
● 椎間板ヘルニア
● 神経痛
● 骨粗しょう症
②Paskál Gyógyfürdő ( パシュカール温泉 )
在住者でもこの温泉を知らない!行ったことがない!方が多い ” 通な場所 ”。1989 年完成の、ブダペスト市では最も新しい施設です。市内中心からのアクセスは △ なので、観光客はほどんど来ないでしょう。私がわざわざここを訪れた理由は、42 度の温泉があるから。ハンガリー人たちは、熱いお風呂と水風呂を行ったり来たり。現地では、健康効果を期待して、熱い湯はサウナのような入り方をするのだそう。
同施設内のプールではスイミング教室が行われているので、子どもが習い事中に保護者は湯船でゆっくりしている姿を見かけます。その他、子ども用やレジャー用プールもあるので、夏場は水遊びをしてから温泉にはいる地元客でいっぱいです。
● アクセス : トロリーバス 77・82 番
● 営業時間 : 06:00-20:00
● 混浴
● 入浴料 ( 大人 ) 平日 : 3,900 Ft / 祝休日 4,600 Ft
2 時間入浴 平日: 3,100 Ft / 休日 3,700 Ft ※ただし、休日は当チケットの場合 12:00 までの入浴のみ可
子ども・シニア・学生 平日 : 3,500 Ft/ 祝休日3,900Ft
※ 泉質はセーチェニ温泉と似ているとされています。
③Gellért Gyógyfürdő ( ゲッレールト温泉 )
美しいアールヌーヴォー建築で有名な ” Danubius Hotel Gellért ” 内にある温泉。 ホテルも温泉もちょうど100年前の 1918 年にオープン。宿泊客以外でも日帰り入浴できます。湯は、ゲッレールト丘の源泉から引かれ、弱アルカリ性。関節痛や神経痛に効果があると言われています。ジョルナイタイル* の装飾が美しく、観光客からも大変人気が高い場所です。インスタ映えすること間違いなしの内装!
* Zsolnay ( ジョルナイ ) は、ハンガリーを代表する磁器の一つです。現在は、ハンガリー的な絵柄と独自の色使いが持ち味の食器等を制作していますが、元々は屋根瓦や外壁用テラコッタを手掛けていました。観光地になっているマーチャーシュ教会やブダペスト応用美術館の屋根など、街中では華やかなジョルナイ製の瓦やタイルが見られます。
● アクセス : メトロ ( 地下鉄 ) 4 番線、トラム 19・41・47・49・56 番、バス 7・107・109・133・233 番
● 営業時間 : 06:00-20:00
● 混浴
● 入浴料 平日 : 10,500 Ft / 休日 : 12,000 Ft
● 脊椎脊髄疾患
● 慢性および亜急性関節炎
● 椎間板ヘルニア
● 神経痛
● 血管収縮 ( 血行障害 )
● 循環器系の疾患
● 呼吸器系の慢性疾患
④Lukács Gyógyfürdő ( ルカーチ温泉 )
国立リウマチ学・理学療法研究所 ( ORFI )* に併設されている温泉。ルカーチ温泉は、ブダペスト初の湯治治療を目的とした施設です。ORFI は、リウマチ専門医がいることで知られ、入院治療もできます。最近は、観光客も増えていますが、治療目的で訪れる地元利用者の方が多いです。
* ORFI =Országos Reumatológiai és Fizioterápiás Intézet ( 英語名: National Institute of Rheumatology and Physiotherapy )
● アクセス : バス 9・109番、トラム 4・6・17・19 番、HÉV 電車最寄り駅 “Margit híd”.
● 営業時間 : 06:00-22:00 ( サウナは 09:00-21:00 )
● 混浴
● 入浴料 平日 : 4,800 Ft / 休日 : 5,200 Ft
学生、シニア 平日 : 3,400 Ft / 休日 4,500 Ft
※ 17時以降の入浴料 → 平日 3,400 Ft / 休日 4,500 Ft
● 慢性および亜急性関節炎
● 変形性脊椎症
● 椎間板ヘルニア
● 神経痛
● 骨粗しょう症
● 傷害後のケア
⑤Király Gyógyfürdő ( キラーイ温泉 ) 改修工事のため閉鎖中
オスマン帝国占領下の16世紀後半に建設されたトルコ式の浴場。屋内なので、特に冬場におすすめしたい温泉です。独自の源泉ではなく、先ほどのルカーチ温泉から湯を引いています。値段もリーズナブルで、40 度のあたたかい湯船があるので、個人的によく通う温泉です。外観はかなり古めかしく、本当に営業中?と不安になりますが、動いていますのでご安心を。
● アクセス : トラム 19 番、バス 9・109 番
● 営業時間 : 09:00-21:00 ( 受付 20:00 まで )
● 混浴
● 入浴料 現在、リノベーション中のため、当面の間は閉鎖
● 慢性および亜急性関節炎
● 椎間板ヘルニア
● 変形性脊椎症
● 神経痛
● 骨粗しょう症
● 傷害後のケア
まとめ:温泉早見表
引き続き、冬季期間は、ハンガリーの温泉情報をどんどん発信していきます。
どうぞ、お楽しみに ♪