海外で暮らしてから髪がギシギシ、頭皮が痒い…、こんな経験はありませんか?私は髪と頭皮のトラブルに泣かされた一人です。ハンガリーに移住してから最初の1年間は、試行錯誤を重ねましたが、今は症状が良くなっています。今回は、現地での苦い経験から学んだ、異国で簡単にできる3つのヘアケアをご紹介します。
水の違いが原因かも
海外では日本と環境が異なります。例えば、ヨーロッパは湿度が低め。年間を通して美肌や美髪の天敵といわれる 『 乾燥 』 問題に直面します。
そしてもう一つ、ハンガリーで気を付けてたい環境の違いは『 水 』です。水質は、軟水と硬水で大きく二つに分類できます。違いは、水に含まれるミネラル含有量。日本の水は軟水、ハンガリーの水はミネラルが多い硬水です。
軟水で育った日本人の髪は、ヘアケアに硬水を使うことで知らぬ間にダメージを受けやすいそうです。私は、移住して 1 カ月が過ぎた頃から、頭皮の痒みとフケ、そして枝毛に悩まされ始めました。
ここからは具体的な実例に沿って、誰でも自宅できる対策方法を皆さんと共有していきます。
【 お悩み人プロフィール 】 性別:女性 年齢:アラサー 髪型:黒髪ロングヘアー 髪質:細めでボリュームなし 肌質:わりと敏感な方 髪染め経験:有り 備考:学生時代に幾度となく染めたり、パーマをあてましたが問題無し
こんな髪タイプの私がとった3つの改善策はこちらです。
ステップ1:毎日髪を洗わない
お風呂文化が根付く日本人にとっては、体も頭も毎日洗いたくなりますよね。私も移住当初は、洗髪は日課というより、洗わないと気持ち悪いと思っていました。
しかし、数週間がすぎた頃 「 何だか頭が痒い… 」 と感じ始めたのです。さらには、フケが出ていることに気づき大ショック。「 フケが多い=ちゃんと洗えていない 」 と思い込み、もっとしっかり洗いました。しかし、洗えば洗うほど頭皮が痒くなり、真っ赤に。
それを見かねたハンガリー育ちの夫から 「 髪を洗うことを控えた方がいいよ 」 と言われたのです。やむを得ず、洗髪頻度を1日1回以下にしてみることに。すると、フケや頭皮の痒みはだんだん和らいでいきました。
実際に、現地の人々は「 頭の洗いすぎは良くない 」と考え、2、3 日に 1 回という人が多いです。当初の私は、逆効果な行動をしていたようです。
では日々のヘアケアはどうしているの?と思いますよね。毎日のブラッシングで髪の表面の汚れをきちんと落とすのだそうです。
「髪の毛が痛んでる!」「頭皮が痒い!」そう思ったら、まず洗髪の回数を減らしてみてはいかがでしょうか。
ステップ2:ブラッシング → 優しく洗髪 → 丁寧にすすぐ
洗髪の前のセルフケアも大切です。特に冬場のハンガリーは、髪を触ると静電気発生!という事態が多々あるほど乾燥しています。
洗う前に、櫛で髪のもつれを優しくほぐしておくといいですよ。ロングヘアーの私は絡まりがひどいので、まず手で軽くほぐしてからブラッシングしています。
シャンプーをする時は、痒くても爪を立てず、力を入れず、指の腹で軽く頭皮をマッサージするような感じで洗います。頭皮が痒くても搔きむしったりせず、我慢、我慢。
日本のシャンプーをご使用の場合は、普段より少しだけ時間をかけて洗い流します。実は、硬水で日本のシャンプーの洗浄成分は溶けにくいそう。軟水用の日本製品を持参している方は特に、洗い残しが髪や頭皮に付着したままになっている恐れがあるらしいです。いつもより少し丁寧にすすいでみてくださいね。
ステップ3:流さないトリートメントを使う
日本で生活していたころから使っていました、という方がいらっしゃるかもしれません。流さないトリートメントは海外生活で美髪を守る必須アイテムです。乾いた髪に施すヘアトリートメントウォーターやクリームを日々使うようになってから、私は枝毛や毛先のダメージが軽減しました。
髪を乾かした後に使うものなら、水との相性は心配なし。日本から持参したお気に入りの商品で OK ですよ。
今回は私の事例に沿って、髪や頭皮の悩みに対処した3つの対処法をお伝えしました。しかし、これらのステップは応急処置です。
医師は通常、薬局で売っているような低刺激で敏感肌用のシャンプーを推奨しています。外国で新しいシャンプーを試すというのは、リスクがあるように感じますよね。実際に私が使ってみた感想や様々な商品を次回の記事でレポートしますので、お楽しみに ♪