花粉の時期や季節の変わり目は、体調管理に気を付けていても、咳が出たり、何だかのどもイガイガします。ここでは、そんな時に携帯できる、ハンガリー産のどケアグッズをご紹介。この国で育った数種類のハーブを使い、昔ながらのレシピで作ったのど飴と美声を守るアイテムをお届けします。
ハーブを使ったハンガリー産のどあめ
今回試してみたのは、ハンガリー製品の『 Orvosi pemetefű cukorka 』。
Orvosi pemetefű ( オルヴォシ・ペメテフー、 和名:ニガハッカ ) を使った cukorka ( ツコルカ、飴 ) です。現地の人たちは、よく ❝ ペメテフーツコルカ ❞ と言っています。
写真の商品は、当地のお菓子メーカー Microse ( ミクロセ ) が生産しているものですが、いくつかのブランドからも販売しています。
日本ののど飴にも入っているハッカに似たような名前&匂いがしますが、ニガハッカは、別名ホアハウンドと呼ばれる種類です。
咳止め、胆のうや肝臓の病気、食欲不振に良いとされ、当地ではハーブティとしても親しまれています。
この他にも、ハンガリーで育った 5 つの薬草をブレンドしています。
さて、一体どんな味でしょうか。早速、いただいてみることに。
袋を開けてみると、ふわ~っとハーブの香りが広がります。いい香りというよりも、効きそう!と表現した方が適切かもしれません。
パッケージには、1 箱 75 g と書いてあります。何個ぐらい入っているのだろう? と思い、数えてみました。
1粒は、通常の飴よりも少し小さめですが、その数なんと、50 粒以上 !!
某ドラッグストアで 1 パックが 500 Ft 程度だったので、1 粒あたりは 10 Ft ( 約 4 円 ) 以下とお得感あり。
でも肝心の味は? 効能たっぷりの薬草入りってことは苦そう?
そんな心配は無用です。ちっとも苦味はありません。
実は、ハーブをそのまま練り込んでいるわけではないのです。こちらの飴は、薬草を混ぜ合わせて淹れたハーブティからできています。どのメーカーも伝統レシピを基に作っているんだとか。
ペメテフーツコルカは、当地では昔ながらの味の薬用飴なのです。
気になる中身は?
こののど飴は、ハンガリーで採取された 5 種類のハーブからできています。どんな薬草が入っていて、どのような症状に効くのかを表にまとめてみました。
1 日あたり 4 g まで ( 3 粒程度 ) 、それ以上の摂取は勧めていません。
また、1 箱全部いただくと 300 kcal 近くになります。半分以上が砂糖なので、結構なハイカロリーです。
小粒だからといって、一気に食べすぎにないようにしてくださいね。
何歳から OK かは明記されていませんが、子どもも食べられるようです。ただし、小さなお子さまはのどに詰まってしまうかもしれないので、注意してください。
美声を守るアイテムとは
最後に、声をケアするハーブグッズをご紹介します。こちらは、ハンガリーメーカー INTERHERB の Torok csepp ( トロク・チェップ / のど滴剤 ) です。お値段は、1,500 Ft ( 530 円 ) ほど。
この滴剤は、のどや声帯の炎症などを抑えてくれるのだそう。どんな方向けのアイテムかというと、例えば、歌手や先生など、長時間声を出すお仕事をしている人です。
処方箋なしで、ドラッグストアでも購入できます。
中身は先ほどと同じ、ペメテフーやラーンジャーシュ・ウーティフーの葉が入っています。
その他、市販の咳止めシロップでも定番ハーブ、Kakukkfű ( 和名:タイム ) や Izlandi zuzmó ( 和名:アイスランドゴケ ) 入り。
さらに、Orvosi ziliz ( 和名:ウスベニタチアオイ ) の根っこを使用しています。
使い方は、簡単。使用前に、本体をよく振ります。そして、100 ml の液体 ( 水など ) または蜂蜜に 20 滴垂らし、ゆっくりと飲みます。
それを 1 日 2 回摂るだけです。もしろん、健康的な生活は必須条件。そのうえで、自然のちからが大切なのどを守ってくれますよ。
Szabó György & Lopes-Szabó Zsuzsa : A bükki füvesember gyógynövényei ( 2008 年出版 )
( Ft = ハンガリーフォリント 100 Ft = 約 35 円 2019 年 8 月末現在 )