遊べて学べる超穴場スポット!ブダペスト自然史博物館

「博物館」や「美術館」って、小さな子連れで行くのは無理ってあきらめていませんか? 静かにしないといけないイメージがありますし、気が引ける……というのが正直なところ。

でも、ブダペストには大丈夫なところがあるんです !  それは Magyar Természettudományi Múzeum ( ハンガリー自然史博物館 )。子どもたちの知的好奇心を刺激しつつ走り回ることもOKと、在住者の間で密かに人気になっています。実際に行ってみての様子、魅力をお届けします。

 

口コミで

実は管理人も、博物館や美術館は、もとから子どものお出かけ先として眼中にいれていませんでした。それが最近、周囲の何人かの保護者さんたちがこの自然史博物館に行ってみたとのこと。そして皆さんが口を揃えて「穴場!」と言うのです。

「そんなにオススメなら、一度ぐらい行ってみよう!気に入らなければ、建物の隣の公園* で遊んで帰ればいいし」と思い、友人家族も誘って訪ねてみることに。

* ハンガリー自然史博物館があるのは、ブダペスト 8 区 Ludovika tér ( ルドヴィカ広場 ) 内。 ここには大学校舎やスポーツ施設、子ども向け遊具がある公園などが入っています。 2024 年 6 月下旬に行われる『アーバンスポーツ』のパリ五輪予選シリーズの会場にもなっていて、世界各地からトップ選手が集まり出場権をかけて競うのでかなり盛り上がりそうです。

 

いざ、博物館内へ

訪れたのは、土曜日の午前中。中に入ると、お客さんはまばらで静かな空間。

賑やか盛りの幼稚園児を連れては厳しい状況か!?と身構えたのですが、少し進んでいくと、子どもたちは大興奮。魚を展示した水槽や床一面に水中を表現したレイアウト等々。

 

 

そこを抜けるとなんと!子ども用の広い室内遊び場があるじゃないですか!

 

沼をイメージしたスポンジプールや小山の滑り台、動物たちの鳴き声が聞ける仕掛けがあったり、自然史博物館ならではの面白い空間。

 

入口では来場客はあまりいないのかと思いましたが、あそび場には次々とファミリーがやってきます。その日は、幼稚園児から小学生ぐらいまでの年齢の子どもたちが楽しんでいました。

あそび場では、シニア世代の係員さんが安全に遊べているかどうかを見守ってくれています。我が子も一度注意を受けましたが、とても優しくわかりやすい伝え方。ひょっとして元学校の先生かな?と思うような方でした。安全面でも◎。

このあそび場で子どもたちは 30 分ぐらいはしゃぎまわり、ある程度エネルギーを発散してから展示会場へ。( あそび場へは何度でも出入りできます )

この大きなあそび場以外に、別の階にはベビー用 ( 0 ~ 4 歳対象 ) の遊び場も設置されていました。

 

館内には様々な生き物の標本、化石などが展示されていて、子どもだけでなく、大人もワクワク!今にも動き出しそうな剥製は迫力満点です。

 

数は多くないですが、マンモスや恐竜の展示もあります。

 

今回は3歳の女の子、男の子を連れて行きましたが、どちらも大はしゃぎ。でも悪目立ちすることはなし。

触って学べるような工夫もあったり、小さいお子さんから大人まで楽しめるつくりになっています。

日によっては教育イベントもあるようですので、チェックしてみてください。

 

 

入場料

館内図

  • 6 歳未満と 70 歳以上の方は無料
  • 6 ~ 26 歳向けの青少年割引チケット 1,500 Ft  ※割引チケット購入には、学生証明書など身分証明書が必要です。
  • 62 ~ 70 歳の大人割引チケット 1,500 Ft
  • 大人 3,000 Ft
  • 家族 ( 大人 2 名 + 6 歳以上の子ども 1 名 ) 6,000 Ft

ブダペストの室内遊び場は親子で 1 時間あたり 3,000 Ft 以上の利用料が多い中、自然史博物館は滞在時間を気にせずいられるのも嬉しいポイントです。

 

開館時間

月~日 ( 毎日 ) 9:00 ~ 17:00

※ 祝日の場合は、開館しているか事前に確認してください。

 

アクセス

Magyar Természettudományi Múzeum ( ハンガリー自然史博物館 )
住所 : 1083 Budapest, Ludovika tér 2-6.

公共交通機関なら、メトロ 3 番線 Nagyvárad tér 駅が最寄り。当駅はエレベーターを完備しているので、ベビーカーでもスムーズに乗り降りできます。

車で来られる場合も、ルドヴィカ広場周辺は大混雑という感じではないので、駐車しやすいかと思います。総じて、交通の便はよし。

お天気が優れない時だけでなく、日差しが暑すぎる時にももってこいのお出かけ先です。隣には ELTE 植物園もあります。

ハンガリーでサクラを追って

2021.04.14

 

ABOUTこの記事をかいた人

武田友里

日本ハンガリーメディアート在籍の撮影コーディネーター ( Production Coordinator ) です。神戸大学を卒業後、映画などのロケ地として人気になっているブダペストの大学院でメディアの世界に飛び込みました。現在は、マルチリンガルを活かして、ハンガリーを拠点に中欧・東欧諸国での取材・撮影で走り回っています。