政府は 5 月 21 日、新型コロナ制限措置のさらなる緩和を発表しました。夜間外出禁止や、屋外公共スペースでのマスク着用義務は終了です。最新情報をまとめました。(追記:5月23日に施行になりました)
( 最新の情報は、当サイトのTwitterもしくは『ハンガリーのニュース』Twitterでご確認くださるようお願いいたします。)
緩和の内容
政府は 4 月以来、段階的に制限措置を緩和しており、以下のようにさらに進めることを決定しました。
- 夜間外出禁止の終了 ( 現在は 24 時~翌朝 5 時 )
- 店舗、レストランなどの営業終了時間規制の解除
- 屋外公共スペースでのマスク着用義務の解除
- 屋外でのスポーツは自由に
- 個人・家族の集まりは 50 人まで ( 現在は 10 人まで )
- 結婚披露宴は 200 人まで
- 屋外の集会は、最大 500 人まで制限なしで参加可能。 ( 屋内での集会・イベントは、引き続き免疫証明書の保有者のみ参加可能 )
- コンサート・クラブなどのイベントは、免疫証明書保有者のみ参加可能
- 16 ~ 18歳は免疫証明書保有ならば、免疫証明書保有の保護者同伴でなくても自分たちで映画館など訪問できる
※ 公共交通機関や店舗内でのマスク着用義務は続いていますので、ご注意ください。
緩和の一方で、公共道路・広場での路上駐車料金免除は終了。5 月 25 日からは再び有料になります。
これまでの料金免除措置は、公共交通機関を避けマイカー利用をしやすいようにと導入されていたものです。感染状況が改善しているため終了します。
緩和実施は、ワクチン接種者増加のため ーー500万人達成へ
政府は制限緩和をワクチン接種者数 ( 1 回目 ) の増加と紐づけしており、今回のもう一段の緩和は、一両日中に 500 万人を達成するのが確実となったため。人口比での接種率は、50 % を超えました。( 追記:5 月 22 日に達成しました )
ワクチン接種者の増加とともに、感染状況の各データも大幅に改善しています。
毎日の新規陽性確認者は、一時期 1 万人を超えていましたが、現在は 1000 人以下に。
死者数 ( 1 日あたり) は現在 50 人前後。まだ多いですが、最悪期の 300 人超え状態からは大きく減少しています。
さらに、入院患者、人工呼吸器装着者、現在の感染者などの数も著しい低下を見せています。
一方、ワクチンは、既に 16 ~ 18 歳の接種がほぼ終了。基礎疾患のない現役世代も、ワクチンの種類を選ばなければすぐに予約が取れる状況です。また、政府は現在、接種対象を 12 ~16 歳にも拡大するかを検討中。
在留外国人で国家社会医療保険に未加入 ( TAJ番号なし ) の方の接種も、近く始まる見通しです。 ( 現在、こうした方々の接種希望登録は既に可能になっています 。また職場単位では、外国人の方の接種も一部開始になっています。)
ワクチン接種には、まず登録が必要です。TAJ 番号なしの方は、こちらをご覧ください。
TAJ 番号を有している方の登録方法は、こちらをご覧ください。
ハンガリー入国規制 ーー基本ルールは変更なし
ハンガリーの入国規制は、一部を除き、基本的には変更はありません。
一般的なルールはこちらの記事の 3. 入国規制 ( 商用、その他の渡航目的 ) をご覧ください。
コロナ免疫証明書を保有している場合
コロナ免疫証明書を保有している場合は、2 国間合意により入国規制 ( 隔離義務、PCR 検査陰性証明など ) が免除されます。
・クロアチア
・セルビア
・モンテネグロ
・トルコ
・バーレーン
・チェコ
・モンゴル
・ジョージア
※ただし、免疫証明書のみだけではなく、ワクチンを接種した際に渡される紙の提示を求められたりすることがあります。また、18歳未満の未成年の場合、保護者が免疫証明書保有でも自動的に入国できない場合があります。各国の入国条件は時々刻々と変化していますので、渡航前には最新情報をかならず確認してください。
また現在、カード型の証明書に加え、アプリのダウンロードも可能になっていますが、個人データを読み込む場合は別のアプリが必要です。各国の入国管理局はこうしたアプリをダウンロードしていないため、実態として国境では受け入れられないとのこと。
今後の緩和は ?
政府は、今後は接種者数の増加と緩和の紐づけは行わないとしています。
接種は強制ではなく任意のため、人口 973 万人のこの国で接種者 500 万人を達成した今、今後の伸び率は大きく鈍化するだろうと見ているため。600 万人達成は超楽観的としています。
そのため、今後の緩和スケジュールは未定です。
ただし、政府はこれまでに何度も、免疫証明書保有者と未保有者の違いは 8 月まで続くだろうとしています。
現在、レストランやカフェの店内での飲食や、美術館・動物園など文化施設への訪問、温泉の利用などは、免疫証明書保有者のみが認められています。その区別は、今後もしばらく続きそうです。
在住者の方々におかれましては、引き続き十分にお気をつけてお過ごしください。
公的機関によるコロナ関連情報
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